なにげに外を見ると雨上がりのきれいな風景が・・・
コンベックス岡山 2階 国際会議場で開催されたミクロものづくり岡山推進協議会総会に大学を代表して参加した。
冒頭で、岡山県知事 伊原木隆太氏が会長として開会の挨拶を行った。
伊原木知事は東大工学部卒業なのだが、精密機械工学科で学んだとのことであった。
戦後、東大工学部では従来の機械工学科とは別に精密機械工学科が設置されたのだとか。
ミクロものづくりというのは単なる機械を作るのではなく、ミクロのレベルの精密な機械を作るという意味なのだそうだ。
ミクロものづくり岡山推進協議会(会長:知事)では、岡山県の強みである精密生産技術を核とする岡山版産業クラスターの形成を目指し、産学金官が連携して、新技術・新製品の研究開発、販路開拓、人材育成・確保など各種事業に取り組んでいる。
総会で本年度の活動状況報告、来年度の活動方針が議論された後、事例発表が行われた。
事例発表 10時30分~10時55分
演 題 「モノづくり企業のデザイン活用によるブランド力向上事例」
講 師 (株)英田エンジニアリング
代表取締役社長 万殿 貴志(まんどの たかし)氏
【講演の概要】
県では、平成29年度に新たに「ものづくり分野へのデザイン導入支援事業」として、工業デザインの導入により県内ものづくり企業の製品の高付加価値化や差別化、ブランド力の向上等を目指しています。その一環で、デザイン活用の先進企業である上記事業者を招き、その活用事例等の講演を実施します。
上記事業社は「美は機能に従う」という英田ブランド戦略の一環として、様々な製品に工業デザインを取り入れています。特に「冷間ロール成形機」は、これまで対応の遅れていた成形機業界の労務環境とデザイン環境を一新し、日本の製造現場の活性化を誘発する起爆剤になるものと期待されています。
講演は意外に興味深かった。
英田エンジニアリング は10年ほど前から岡山県立大学デザイン学部の教授と連携を始め、工業デザインを取り入れ始めたのだそうだ。
その時、障害になったのが古手の設計部長で、機械は性能がすべてという発想で全くデザインに関心を持ってもらえなかったのだそうだ。
そこで、入社10年目くらいの若手を抜擢して岡山県立大学デザイン学部の教授の指導で完成したのが新しい「冷間ロール成形機」である。
これまでは機械がむき出しで、大正時代の製品かと思われるようなものであったのが、未来的なすっきりした機械に生まれ変わった。
すっきりしたカバーで覆われた機械は、いやなにおいや飛び散りなども防げるし、手の巻き込み事故も防げる。
これで、数々の賞を受賞し、製品の売り上げも右肩上がりで倍増したとのこと。
デザインは「あるべき姿」を追い求めるものという発言には感動した。
売るがために見た目を整えるだけではだめなのである。
「美は機能に従う」という英田ブランド戦略は全く正しいと納得させられた。
大学経営にもこの思想は生かせそうだと思った。
岡山県知事 伊原木隆太氏が会長として開会の挨拶を行った。
「おかやまテクノロジー展(OTEX)2018」が同時開催されていた。
コアテックのライトウェイトスポーツEV試作車 “eFalcon”
冒頭で、岡山県知事 伊原木隆太氏が会長として開会の挨拶を行った。
伊原木知事は東大工学部卒業なのだが、精密機械工学科で学んだとのことであった。
戦後、東大工学部では従来の機械工学科とは別に精密機械工学科が設置されたのだとか。
ミクロものづくりというのは単なる機械を作るのではなく、ミクロのレベルの精密な機械を作るという意味なのだそうだ。
ミクロものづくり岡山推進協議会(会長:知事)では、岡山県の強みである精密生産技術を核とする岡山版産業クラスターの形成を目指し、産学金官が連携して、新技術・新製品の研究開発、販路開拓、人材育成・確保など各種事業に取り組んでいる。
総会で本年度の活動状況報告、来年度の活動方針が議論された後、事例発表が行われた。
事例発表 10時30分~10時55分
演 題 「モノづくり企業のデザイン活用によるブランド力向上事例」
講 師 (株)英田エンジニアリング
代表取締役社長 万殿 貴志(まんどの たかし)氏
【講演の概要】
県では、平成29年度に新たに「ものづくり分野へのデザイン導入支援事業」として、工業デザインの導入により県内ものづくり企業の製品の高付加価値化や差別化、ブランド力の向上等を目指しています。その一環で、デザイン活用の先進企業である上記事業者を招き、その活用事例等の講演を実施します。
上記事業社は「美は機能に従う」という英田ブランド戦略の一環として、様々な製品に工業デザインを取り入れています。特に「冷間ロール成形機」は、これまで対応の遅れていた成形機業界の労務環境とデザイン環境を一新し、日本の製造現場の活性化を誘発する起爆剤になるものと期待されています。
講演は意外に興味深かった。
英田エンジニアリング は10年ほど前から岡山県立大学デザイン学部の教授と連携を始め、工業デザインを取り入れ始めたのだそうだ。
その時、障害になったのが古手の設計部長で、機械は性能がすべてという発想で全くデザインに関心を持ってもらえなかったのだそうだ。
そこで、入社10年目くらいの若手を抜擢して岡山県立大学デザイン学部の教授の指導で完成したのが新しい「冷間ロール成形機」である。
これまでは機械がむき出しで、大正時代の製品かと思われるようなものであったのが、未来的なすっきりした機械に生まれ変わった。
すっきりしたカバーで覆われた機械は、いやなにおいや飛び散りなども防げるし、手の巻き込み事故も防げる。
これで、数々の賞を受賞し、製品の売り上げも右肩上がりで倍増したとのこと。
デザインは「あるべき姿」を追い求めるものという発言には感動した。
売るがために見た目を整えるだけではだめなのである。
「美は機能に従う」という英田ブランド戦略は全く正しいと納得させられた。
大学経営にもこの思想は生かせそうだと思った。
岡山県知事 伊原木隆太氏が会長として開会の挨拶を行った。
「おかやまテクノロジー展(OTEX)2018」が同時開催されていた。
コアテックのライトウェイトスポーツEV試作車 “eFalcon”