加代子のつぶやき

毎日の生活で思うこと

保護者会で

2007-07-04 23:50:22 | Weblog

 きのう、娘の通う高校で、卒業生の親を対象にした講演会がありました。銀行を退職した方で、長い間面接や社員研修に関わって来た方でした。「企業が望む人材とは」ということで話を聞いていましたが、「ああ、わたしには勤まらないわ・・」とだんだん違和感を覚えはじめました。つまり、企業にとって、使いよい人間が良い人なわけで、だから採用されるのです。あたりまえなことなのに、話を聞いているうちに「こんな私だから、社会に不適応な子どもを育ててしまうのか・・」などど、否定的になっていく自分がいました。「自分の意見を持つように」とか「自分で考える人間に」などと思いながら子どもを育てていると、会社にとってあまり使い易い人間にならないようで、面接で落とされる確率が高そうです。

 でも、反面、この人の言う事はほんとうかな?今は社会も変化して、上下関係だけではない会社もあるし、こだわる人間のほうが職人になったり、すごい技術を持っていたりするから、一概にはいえないのではないかな・・とおもったりしていました。

 教育は誰のためにあるか?企業のためなのか?わたしは自分の人生をいきるためにあると思うのですが、仕事を得るという事は、時には折り合いをつけることでもあるので、柔軟な考えをもつことが一番ということでしょうか。

 新しく社会に出て行く高校生、特に、娘の通う高校は、ナイーブな子ども達が多く、親も悩みや苦労を抱えている人も多い中で、就職の面接の模範解答のような講演を聞くのは、複雑でした。
 わたしって、マイナー思考だなあ・・。