朝のラジオ深夜便「明日へのことば」で「命を救う防災を訴えて50年」という題で防災システム研究所長の山村武彦さんの話を聴く。特に長野県神城断層地震の時の白馬村を例に、災害時に近くの人が近くの人を助け合う「近助」の精神と日頃のご近所付き合いの大切さの話が印象に残った。
向こう三軒両隣なんて言葉がラジオから流れてきて、時代が逆戻りしたような気にもなったけど、実は日本の古き良き風習や伝統がいざというときに迅速な救助活動につながるのだろう。もう一度足元を見つめ直して原点回帰するのもいい。日本全国で下町の長屋風情を取り戻し、ご近所のお付き合いを密にするのだ。おせっかいなおばさんに活躍してもらい、ご近所同士の切れかかっている糸をもう一度結び直してもらうのだ。
防災というとついインフラやハード面に関心が向くけど、もっと身近なところに重要な鍵が隠れているのかもしれない。