黒部川第四発電所(黒四)のダム建設が映画になり石原裕次郎主演の映画『黒部の太陽』は大ヒットした。発電目的で関西電力が総工費500億円以上を投じて建設し、1963年に竣工したダムだけど、この一大事業には戦後の高度経済成長で電力不足が生じた背景があったはずだ。今では立山黒部アルペンルートの観光名所となっている。NHKの人気番組だったプロジェクトXでも黒四ダム建設が取り上げられていた。日本の高度経済成長を象徴するインフラ事業だった。
あれから時代は変わり、ダムネーションの時代に入っている。ダムネーションはダム国家dam nationと自然破壊に対する告発・断罪のdamnationの意味も重ね合わせてあるようだ。ダムの時代は終わったのだろうか。