風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

旬の季節感

2015-03-16 | 田舎暮らし


 春になると妙に山菜を食べたくなる。こごみのごま和え、ふきのとう味噌、わらびしょうが醤油、たらの芽の天ぷらなどなど。
 もうわらびが顔を出してもいい頃なのに、遥照山では見かけなかった。今年は例年より少し遅いのかもしれないけど、やきもきしながら旬の味を楽しみに待つのもいいかなあ。
 考えてみると旬という捉え方はいかにも日本的だなあと思う。一ヶ月を三つにわけて、それぞれ10ヶ間程度の短い期間をこの食材は一番美味しい時期だねって旬の味を愛でる。その前の旬を走りと呼んで、少しまだ早いねって言いながら走りの季節を味わう。旬が過ぎても、名残だねって過ぎゆく季節の味を愉しむ。日本人の繊細な季節感の感性に脱帽だ。外国人にこの旬の味わいを伝えることができるだろうか。


遥照山に登る

2015-03-15 | 山歩き


  岡山県浅口市鴨方にある遥照山(標高405m)に登る。あいにく僕が所属している二つの山の会の例会が重なってしまったので、身体を二つに分けるわけにもいかず、遥照山に登ることにした。



 遥照山は鴨方の里山だけど、ここにも一足早く春が訪れていた。沈丁花が爽やかな香りを放っていた。気持ちよく歩いて遥照山まで登り、藤波池畔キャンプ場を経由して金光駅に下る。駅に近づく頃、ついに雨が本格的に降り出した。
 金光駅で皆と分かれて、雨に打たれながらバイクで家に戻った。


『風に立つライオン』封切り映画を観る

2015-03-14 | 田舎暮らし


 毎年倉敷ツーデーマーチに参加していて、今日も児島方面へ鷲羽山まで40km歩くつもりで友達とスタート地点の倉敷市役所に向かった。昨晩からあいにくの雨が降り続いている。今朝も雨が降り止まず、ツーデーマーチ参加の意欲に水を差された。
 別に今日のような雨の日に歩かなくてもいい、と友達と相談した結果、ツーデーマーチを棄権して今日封切られる映画『風に立つライオン』を観にいくことにした。さだまさしの同名の歌が好きだったこともあり、一日でも早く観たいと思っていた映画だ。
 南区大福にあるコメダ珈琲店のモーニングで腹ごしらえをしながら9:30の放映時間まで時間調整をすることにした。
 封切りとあってTOHO シネマコンプレックスのこの映画の劇場はほぼ満席だった。映画は面白かった。国際医療ボランティアに青春を捧げた一青年医師の実話を元にした映画だけど、若い熱情と純粋な一途さが輝いていて、ぐいぐい映画に引き込まれた。主人公との交流を通じて戦争孤児の子供たちが成長していく姿は感動的だ。
 今日はツーデーマーチに参加できなかったけど、いい映画と友達との語らいのいい時間を過ごせた。

アベノミクスのチャレンジ

2015-03-13 | 田舎暮らし


 2012年12月に第2次安倍内閣が発足してから早2年余りが過ぎ、すでに第3次内閣になっているが、安倍政権発足と同時に景気刺激的で成長促進的なアベノミクスをスタートさせたことは記憶に新しい。
 昨日、日経平均株価がついに一時、19,000円台に突入した。各企業の良好な業績見込みの発表が相次ぎ、春季労使交渉のベースアップも昨年を上回りそうだし、原油安、円安と日本経済は追い風を受けて全体的にいいムードで年度末に向かっている。
 アベノミクスの第一の矢の「大胆な金融政策」と第二の矢の「機動的な財政政策」でマクロ的な需要を引き締めたことで、企業は設備投資、雇用拡大、賃金引き上げなど前向きな支出に資金を向けやすくなったことが好循環を生んだのは間違いなさそうだ。これからは第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」だ。消費増税の延期もあり、日銀の大規模な追加金融緩和や補正予算の効果、TPPの経済連携の推進や国家戦略特区の経済効果も期待できそうだ。株価の上げ潮とアベノミクスの果敢なチャレンジに少しだけ心が躍っている。

防災に「近助」の力

2015-03-12 | 田舎暮らし


 朝のラジオ深夜便「明日へのことば」で「命を救う防災を訴えて50年」という題で防災システム研究所長の山村武彦さんの話を聴く。特に長野県神城断層地震の時の白馬村を例に、災害時に近くの人が近くの人を助け合う「近助」の精神と日頃のご近所付き合いの大切さの話が印象に残った。
 向こう三軒両隣なんて言葉がラジオから流れてきて、時代が逆戻りしたような気にもなったけど、実は日本の古き良き風習や伝統がいざというときに迅速な救助活動につながるのだろう。もう一度足元を見つめ直して原点回帰するのもいい。日本全国で下町の長屋風情を取り戻し、ご近所のお付き合いを密にするのだ。おせっかいなおばさんに活躍してもらい、ご近所同士の切れかかっている糸をもう一度結び直してもらうのだ。
 防災というとついインフラやハード面に関心が向くけど、もっと身近なところに重要な鍵が隠れているのかもしれない。

認知症と二人で向き合う

2015-03-11 | 健康


 今朝、居間に下りたら室温は2℃。久しぶりに寒い朝を迎えた。
 昨夜、寝る前にばあちゃんが自分の部屋のエアコンを切っておくれ、と言い出した。そんなにしてくれなくてもいい、と。
 ずっと苦労して生き抜いてきた人だから、遠慮深くて、エアコンのかけっぱなしはぜいたくすぎると考えているようだ。
 でもこの冬の寒さはお年寄りにはこたえるだろうと思って、ばあちゃんの部屋のエアコンだけはかけっぱなしにしている。せめて今月いっぱいはばあちゃんの部屋だけ温かく温度を一定にしておきたいので、ばあちゃんのリクエストには応えない。昨晩もエアコンのスイッチは入れたままにして寝た。エアコンのリモコンもばあちゃんには手渡さず、僕が密かに隠したままだ。
 そしたら今朝はこの寒さだ。エアコンを切らなくて本当によかったと思った。

 ばあちゃんはアルツハイマー型認知症だけど、まだまだ頭がしっかりしていると感じるときもあれば、えっと驚くほどボケを感じるときもある。現在、認知症は65歳以上の10人に1人、85歳以上の何と4人に1人の人が認知症が発症しているといわれている。ばあちゃんは89歳だから、無理もないとあきらめて、ばあちゃんと二人で病気と向き合い、認知症とうまく付き合っていくほかなさそうだ。


3.11と未希の家

2015-03-10 | 健康


 今朝、ラジオ深夜便で南三陸町の遠藤美恵子さんの話を聴いた。町役場の職員として最期まで防災無線で町民に高台への避難を呼びかけながら津波の犠牲になったお嬢さんのお母さんだ。繰り返し流れた震災のニュースで「高台に逃げて下さい」と叫び続ける若い女性の声と津波が押し寄せる映像は東日本大震災の悲惨な事故を物語るシーンとして今も鮮明に記憶に残っている。
 遠藤さん一家は今は小さな民宿「未希の家」を南三陸町で営まれている。民宿「未希の家」は今は亡きお嬢さんのお名前からつけられた未来と希望を語り合う宿だ。辛かった日々をお元気そうな声で振り返る話をラジオで聴いて、震災を乗り越えて東北が徐々によみがえりつつあると実感する。
 今の僕には遠藤美恵子さんの心の痛みがわかる。3ヶ月前に妻を亡くした体験によって、ある日突然、身近な家族を失う喪失感がどれほど深いかということが心に染みた。人の悲しみの深さが少しだけわかる人間になれた気がする。
 震災から早4年。明日また、3.11がやってくる。


薪割り機の作業性と斧の楽しみ

2015-03-09 | 薪ストーブ


 午後、息子の工房に行き、薪ストーブの薪割りをした。この冬にかなり薪を消費したので、ストックヤードはかなり寂しい状態になっていた。
 まずPLOW社製の電動モーター式薪割り機で玉切りした薪を割り始める。節のある薪でも難なく割れて作業性は高い。手に負えないほどの太い薪は外側をはつる感じで削いでいくとなんとかなる。斧で割るのとちがって薪割り機を使うとどんどん薪ができるけど単調すぎる。それに、スローライフで安易に電気の力を借りてしまったという後ろめたさもある。
 ぜいたくは言えないけど、log splitterよりもaxeの方が楽しい。振り上げた斧でうまく薪が割れた時の快感がたまらないが、残念ながら薪割り機ではまるで快感が湧かない。移動手段として退屈な車で行くか躍動感のあるバイクでいくかの違いのようなものだ。悩ましい。
 玉切りの山が少しだけ減った。作業性をとるか快感をとるかの選択にこれからも悩まされそうだ。

 薪割りを終えてハンバーグの夕食をご馳走になってから工房を後にした。

 

アロマテラピーと京都松栄堂の御題香

2015-03-08 | 健康


 土曜日は福山市内で開かれたアロマテラピーの講習会に参加した。年一回程度開かれるこの講習会は今回で8回目の開催だけどこれまで一度も欠かしたことがなく皆勤を続けている。知識はなくても、音、色、香りの波動には生来関心がある。七つのChakra(チャクラ)の気の通り道の考え方も奥深い。
 このアロマテラピーの講師の先生の語りには毎回惹き込まれる。アロマに対する造詣の深さと切り口の斬新さに毎回驚かされ、新鮮な感動を覚える。今回は感情の解放に使えるアロマのトラウマライフ、チャイルド、リリース、ビリーブの香りを深い息をしながら次々嗅いだ。目を閉じながら静かに香りを嗅ぎ続けたらすっかりリラックスできて気持ちが楽になった。

 福山から60kmほど運転して家に戻るとすっかり日が暮れていた。ある方から頂いた御題香に早速火を点けてみた。この京都松栄堂の御題香は毎年宮中での歌会始の御題に因み、新春のおたきものとして調合されたもので、とてもやさしい香りが部屋中にひろがった。

奄美大島の完熟たんかん

2015-03-07 | 健康


 奄美大島から完熟たんかんというみかんが届いた。福山市に住む山仲間の友人が送ってくれた。
 さっそく一個頂くと、驚くほど甘くて瑞々しくて美味しかった。ほとんど種もなくて皮も薄く、まるごと口に放り込めるのでまったく食べやすい。
 色々と僕を気遣ってくれる山仲間にただただ感謝するばかり。ありがたいことだ。

卵かけご飯と味噌汁

2015-03-06 | 健康


 朝も米食派なので、冷凍してストックしてあるご飯をチンして、卵かけご飯か納豆とインスタント味噌汁で朝食をすませる日が続いている。
 シンプルだけど毎朝同じような朝食を自分で用意して美味しくいただいている。和食がユネスコの世界遺産に登録され、今や世界で広く日本の食生活の価値が認められている。味噌、醤油、清酒、みりん、納豆に漬け物など醗酵食品のバラエティは驚くほどだ。
 米を中心とした日本食はタンパク質、脂肪、糖質のバランスがうまくとれているといわれている。日本の朝食は健康的なのだ。さて、そろそろ朝食の準備をするとしよう。
 
 

デフレ脱却の足取り

2015-03-05 | 田舎暮らし


 多くの企業が年度末となる3月に入り、ほぼ確かな業績見込みの情報も伝わってきはじめた。円安、燃料安もあり、おおむね好業績の明るい情報が多いようだ。日経平均株価も19,000円台の一歩手前まで上昇して足踏みしていて、さらに上値を窺う展開になっている。
 政府の賃上げ誘導発言を受けて春季の賃金改定交渉は昨年を上回る金額という予想も出ている。好業績の自動車産業などでは6,000円のベアの要求に対してどれくらいで妥結するのか。それを受けて中小企業でどれだけの賃上げになるのか。デフレ脱却も確かな足取りで進んでいるように思える。

星の王子さまのピュアな心

2015-03-04 | 健康


 『恋をした星の王子さま 名の明かされない女性への手紙』という絵本をある方からいただいたことがきっかけで、若い頃に読んだ『星の王子さま』を無性に読みたくなってしまった。2日間、部屋の本棚を探したけど見つけることができず、やむなくAmazonでポチした。すぐに本は届いた。
 装丁が昔の本と違う気がしたけど、手にすると懐かしさがこみ上げてきて何とも言えない甘酸っぱさで満たされた。そして今、一小節一小節を噛みしめるように味わいながら文字を追っている。「かんじんなことは目には見えない」・・・。
 長い年月を生きながらえて穢れたおとなの心をほんの少しでも洗い流して少しだけピュアになれたらいいなあと願っている。

福井県若狭地方のお水送り神事

2015-03-03 | 田舎暮らし


 里帰りしたあと、しばらく心は故郷に残したままになる。いつものことだ。そして故郷の景色や空気を懐かしむ。
 この時期になると福井県若狭では東大寺に清水を送る伝統神事「お水送り」が行われる。その清水が何日もかかって古都奈良に届くと東大寺二月堂の「お水取り」の行事となる。
 百キロ以上、遠く離れた奈良東大寺まで地下深くで水脈がつながっているという物語を子供の頃に初めて教えられたとき度肝を抜かれた思いがしたものだ。古代人の想像力と壮大なロマンに圧倒されたからだ。
 だから郷里武生で暮らしていた時は、お水送りの伝統神事のニュースに春の訪れを感じたものだ。若狭のお水送りが昨晩行われたというニュースに胸が躍り、春の足音が聴こえた。


世界4位となった錦織圭君

2015-03-02 | 健康


 武生から岡山に戻る途中、男子テニスツアーのアビエルト・メキシコ・テルセル男子大会の決勝で錦織圭君がスペインのフェレールに敗れたことを知った。惜しかったけど、決勝まで勝ち進んだ快挙を祝いたい。
 ついに錦織圭君はテニスATPシングルスランキングで堂々の4位。世界ランキングでこれほど上位の日本人選手が出現するなんて思ってもみなかった。3位のナダルとのポイント差は接近しているので、3位も夢ではない。
 今、グランドスラム4大大会で錦織圭君が優勝する日を心待ちにしている。