12月 23日
白黒映像をカラー化。
最近のTV。というか、基本アタイはNHKしか見ていないので、NHKの番組の
ことになるんですが、昔の白黒映画やドキュメント映像をカラー化して放送
していますね。
こないだは敗戦直後の映像をカラーにした番組でした。
我が家のご主人が「白黒をどうやったらカラーにできるんだろう?」って、
以前から不思議がっていたんです。
アタイは「空や海や山に草木など、それに人の肌なども含め、昔と変わらな
いものがたくさんあるから、それらを参考にしたり、服や道具などは博物館と
か個人で所有しているものもあって、そんな品物の色を参考にして着色してい
るんだよ」てなことを言ってたんだけど、たしかに以前はそんな方法をとって
いたのかもしれません?
そうそう。色を表す「肌色」という言い方がありましたが、人の肌はそれぞ
れ違うので、現在ではこの表現は使わないほうがいいようです。
昔の24色(何色でもいいけど)クレヨンとかには「肌色」というのが入っ
ていて、日本人の肌の色に近い淡い橙(だいだい)色でしたね。
(カラーコードだと#F0BC94ぐらい)
元に戻る。
で、カラー化する最新の方法は。
まずは古い白黒フィルムを人が検査して、傷とか欠けや破れを確認し、悪い
個所は補修する。
修理したフィルム(確認OKのフィルム)をデジタル処理してコンピュータ
に映像として記憶させる。
次にNHKにあるカラー映像全てをコンピューターに取り込んで、AIに覚えさ
せる。その作業が終了したら、見本とするカラー映像をいったん白黒にして、
AIにカラー化(復元)させる。
そーゆーことを何度も繰り返して、AIに正しい色を覚えこませるんだって。
ところが、もう現存していない物があったりして、なかなかその色が分から
ないことも出てくる。つてを探してその物体の色を知っている人から聞き取る
というか、再現した物の色を見せて、違うか合っているか確認してもらうんだ
そうです。
そいから、野菜などは品種によって微妙に色が違う。
番組でやっていたのはサツマイモ。白黒映像に映っているサツマイモを見て
もらい、なんという品種で色はどんなだったかを思い出してもらう。
サツマイモを研究している人たちに確認してもらい、このときのサツマイモ
は沖縄100号という品種でした。
味は良くなかったけれど、肥料が少なくても収穫量が多かったそうです。
このような作業を人が全てやっていたら、ものすごい労力が必要ですよね。
AIはエライ!
こういう地道で金のかかることはNHKじゃなければできませんね。(^^)/