髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

日ハム 強いハムは西武に連勝して7月は15勝2敗

2016-07-27 22:17:02 | 北海道日本ハムファイターズ


埼玉西武ライオンズ 4-8 北海道日本ハムファイターズ
【勝】吉川(7-5-0)【S】鍵谷(1-1-2)【負】ポーリーノ(0-5-0)
【本塁打】中田(15)、岡(2)

7勝目を目指して登板の吉川投手は、初回を無難に三者凡退に退けると2回表の

攻撃では、大谷が倒れるもレアードがセンターに打ち返し2塁打とし、このところ

チャンスには滅法強さを発揮している大野奨太が、センター前に打ち返し、あっさ

りと先取点を奪うあたりは、15連勝後オリックスに2敗という驚異的な勝利街道は

まだまだ続く予感の出だしとなりました。


その裏吉川投手は、あっさりとゼロに抑えれば、ベンチの信頼も高まったと思うの

ですが、なかなかそうはいかず、先頭打者のおかわり君を3振に打ち取るものの、

5番浅村にはライト前に運ばれ、金子の3塁ゴロを珍しくレアードがエラーをした

後に炭谷にはレフトにクリーンヒットを打たれ同点とされてしまいます。


先取点を取った後に点を入れられるパターンは、最も避けるのが野球の鉄則です

が、昨年同様に今年もこの日も吉川投手はピリッとしません。

スライダー・フォークは低めに集まるものの、ストレート系は浮き気味で西武の右

打者は無理をせずにライト方向を狙ってきます。

いずれも打たれた球は、最も打ちやすい高さに投げられたもので、コントロールに

難がある吉川投手には、2012年14勝5敗という好成績をあげてMVPを獲得した

面影はないので甘く入れば当然に打たれます。


大野捕手も苦心のリードをしていましたが、何とかこの回を同点で切り抜けるもの

3回裏にも1死後に秋山の2塁打のあと四球がらみで好打者渡辺(直)にライト前

に運ばれ逆転を喫してしまいます。



じつは3回裏の西武の攻撃は、この試合の勝負の分かれ目ともなる大きなポイント

が隠されていました。

2死満塁のチャンスに、好打者渡辺(直)の打球は、前進守備を敷いていた岡大海

選手の前に落ち、それを拾った岡は迷うことなくホームに返します。

2塁走者のメヒアも秋山に続きホームに滑り込みますが、主審の判定はアウト。

西武ベンチはすかさずビデオ判定に持ち込みましたが、奨太のタッチが早いと判定

をくだします。


ここで1-3とされていたなら、吉川は3回早々に降板をしていたかも知れません

し、日ハムの逆転劇もなかったかも知れません。

つまり、日ハムには「勝運」が依然続いていたと言えます。

試合は1-2の1点ビハインドのまま4回に入りました。

勝運を背中に受けた日ハムは、先頭打者中田翔がライトスタンドに15号の同点打

を放ち、2死後岡大海はレフト場外に特大の135メートル弾を運びます。

《中田翔久々の15号の同点打》


《岡大海逆転の大アーチを描く会心の一打》


3回の攻防後に訪れたチャンスをものにした日ハムは、4回表の逆転で勢いを

取り戻し、吉川投手は4回裏はヒットででた炭谷を2塁に釘づけをしてこの回

は何とかゼロに抑え切ります。

5回、6回とヒットを打たれはしますが、吉井コーチの行けるところまで行け

という言葉に従い頑張ります。

自信を取り戻すためには7回まで行ってほしかったものの、6回終了時での投球数

は104となっていましたから、ここは限界だったでしょう。

9回には打線が爆発をして一挙5得点の猛攻で8-2とした日ハムでしたが、ここで

マウンドには約2年ぶりに一軍に戻ってきたかっての抑えのエース武田久がマウン

ドに立ちました。

ファンの誰もが心待ちにしていた一瞬でした。



不運もあり1死を取ったのみで降板をしましたが、2度にわたる両足膝の手術の

後に蘇った投球は、まだまだやれるという感触を得たのではないでしょうか。

この日のヒーローは、もちろん逆転のHRを放ち猛打賞を獲得した岡大海選手と

なりましたが、何とか7勝5敗とした吉川投手とこの日500試合登板という記録

を作った宮西投手、7回に登板し3者凡退に打ち取った今季初登板で通算300試合

となった石井裕也投手、そして750日ぶりに戻ってきた武田久投手など、今後に

向けての「日ハム投手陣」にとっては、優勝への明るさが見える一戦でした。


この日首位SBは楽天に2-6と痛い星を落とし、首位とのゲーム差は再度3.5と

なりましたが、もしかした「8月の首位攻防」は「まさかの結果」を呼び込むかも

知れません。

この勢いがいつまで続かが楽しみでもあり、怖さを秘めていますが、この日の中田

の15号は驀進の起爆弾となるかも知れませんね。

《何はともあれ7勝目をあげた吉川投手ですが6回を投げ切ったのはエライです》




日ハム 奇跡の逆転Vへ今後の課題

2016-07-27 13:13:43 | 北海道日本ハムファイターズ
「奇跡の逆転V目指す栗山ファイターズ21勝2敗の要因と今後の課題」という

見出しが目につきました。(ベースボール・タイムズ)


要約すると6月19日から7月26日までの成績(21勝2敗)と言う勝ち星の要因は、

やはり誰もが思っているように、新Wエースの活躍が何といっても最大の要因と

書いていますが、ここに来て心配なのは24日のオリックス戦で、加藤(直)投手

を救援中継ぎで途中登板をした大谷投手のピッチングが、とても上々とは思えな

かったことです。

いちどシーズン中に指のまめを潰した場合には、再度固まるまでは時間がかかる

と投手経験者が語っていましたが、まだ固まり切らない状態での登板で再度指に

問題が出るのはファンとしてもとても気がかりと言えます。

素人の杞憂に終われば、それはそれで良いのですが、まだシーズン途中でSBとの

直接の試合は11も残っていますから、後半に向けて万全を期して欲しいというの

が日ハムファンの思いではないでしょうか。






次に書いているのが、陽岱鋼&田中賢介の「打」の主役についてですが、確かに

連勝中の二人の活躍は目覚ましいものがありました。

劣勢に立たされても、岱鋼と賢介にまわれば何とかしてくれるという場面に両打者

は大いに応えてくれました。

ただここに来て賢介には年齢と言うハンデなのか、疲れがたまりながらもバッター

ボックスに立ち凡打を繰り返すシーンが目立っていました。

しかし、バッテングには波があって当然なのですから、ベテランの域に達している

賢介なら好調時に見せたミート打撃の復活に時間はかからないでしょう。

そうはいっても35歳となった今年は無理は禁物です。

大差での試合展開の時には、守備の職人と言われるベテランの飯山(37)も多少

守備に不安があるものの西川遥輝もいますから、夏場の厳しい時期は交代を考えて

欲しいと思うのですが。




一方、奇跡の逆転V・・・の文中で、あまり書かれていないが岡大海の活躍です。

彼が怪我から復帰をしてから連勝は始まりました。

とんでもないエラーをしたかと思えば、ここぞというところでヒットを放ち、チー

ムの流れを変えたのが岡大海でした。

打って良し、走って良し、守って良しの三拍子が揃った選手は、今の日ハムにはい

なくてはならない存在です。そのなかで何よりも凄いのは、盗塁失敗が「1」とい

う走力ではないでしょうか。

彼が塁に出るだけで西川、中島同様に相手投手を牽制するのですから、その走の

威力は想像以上だと思います。走力で相手チームを攪乱することが出来るのが、今

の日ハムの持ち味でしょう。

もしも岡が復帰をしていなかったなら、連勝記録は作れなかったと思います。




今までの連勝または勝ち星には、大野奨太の攻守にわたっての活躍は見逃せません

が、市川捕手のリードなくして連勝はあり得なかったでしょう。

ただ市川友也捕手は、思いがけない一発や長打はあっても、バッテング面では大野

に軍配が上がっています。

あれだけ昨年は打てなかった大野奨太が、ここまでは順調に打撃成績を保ってい

るのは、キャプテンとしての意地と近藤健介や大嶋匠、清水優心らの若手の成長が

あります。

打撃のコツを覚えたことで、リード面でも昨年とは違う「インコース攻め」を数多

く使っています。昨年は思い切った攻めのリードは市川に目立ち、大野はアウト

コース攻め一方で相手打者に読まれて失点をすることが多かったのですが、今年は

内外角を上手にリードする面が目立っています。

これは今季は行った高橋信二コーチのアドバイスが、効果を上げているのでしょ

うか。




記事の最後には「武田久」の復活を書いていますが、もちろん武田久が活躍をして

くれることに異存はありません。

ただ手術明けで年齢も飯山選手と同じ37歳に達していますから、博打的な起用は

きっと避けるでしょう。

いまのところ鍵谷、宮西、白村がいるのでそれで良いのではないかと思います。




それよりも誰もが復活を望んでいるのは、日ハム不動の四番中田翔ではないでしょ

うか。

先日、ロッテで活躍をした有藤通世さんが語っていましたが、「今の中田は足腰が

据わっていないから凡打を繰り返している」とのコメントを発しています。

先日このブログでも素人の私は「走る、走れ」という意味のことを書きましたが、

下半身の弱点が誰の目から見ても分かる状態にあるのは確かです。

もしかしたら冬のトレーニングの間違いと沖縄キャンプでの誤りが、ツケとなって

出ているのかと思いますが、まずは「腰の不調」を治さなくては「逆転V」に繋が

らないでしょう。

短期間での治療は無理でも、まだ先は長いので最良の治療で悪い部分をケアするこ

とではないでしょうか?

ハムフアンは中田翔の復活を待ち望んでいます。



最後にスシボーイ・レアードですが、西武のメヒアは7月11日に27号を打ってか

ら、8試合も沈黙しています。抜き去るチャンスが訪れたようです。

レアード自身も7月10日に25号を打ってからは、しばらく沈黙をしていましたが、

昨日の西武戦で牧田投手から9試合ぶりに26号を打ちました。

お互い疲れが出て一休みをしていたのですが、これでHRの差は一本とレアードが

迫っています。

やはり「球場の花」といわれるHRが出なければ、チームに活気は出て来ません。

今年のHR KING争いは、メヒアVSレアードとなるのでしょうが、私の予想では

レアードが1981年にソレイタ選手が日ハムのHR記録とした44本以上を目標に打

ちまくって欲しいと思うのですが、球場が広くなっただけに無理でしょうか・・。

なら2013年のHR KINGアブさん(アブレイユ)の31本は、今のレアードなら

楽々超えるでしょう。



さあ、逆転Vに向かって日ハム戦士は大いに「爆ぜて」今日も頑張ります!!!