6月14日【Game60/25-35-0】
中日ドラゴンズ 5-7 北海道日本ハムファイターズ
【勝】公文(1-0-0)【S】谷元(0-2-1)【負】田島(1-3-16)
【本】中田7号 ゲレーロ18号
とてもスリリングというか、日ハムにはラッキーな試合でした。
中日は初回に立ち上がり不安定な斉藤佑樹をとらえて、大量4点を奪いますが、
2回表には先頭打者中田が連夜の7号HRで1点を返します。
中日先発の大野雄大はここまで1勝5敗と成績は振るっていなのに対し、斉藤
佑樹も1勝1敗と好調とは言えない同士の投げ合いでした。
この二人は1988年生れの同級生です。
大野が京都外大西の2年生時には、夏の甲子園で駒大苫小牧が決勝で京都外大西
を下して優勝を果たした年ですが、この時にはベンチ入りをするも出場はして
いません。
翌3年春の選抜ではようやく甲子園のマウンドに立ちますが、東海大相模に敗れ
当時脚光を浴びていた田中マー君や斉藤佑樹と比べたなら、陽の当たらない道を
歩んでいたと言えます。
それだけに対戦投手が斉藤佑樹となった時点で、闘争心に火が付いて絶対に勝つ
との意気込みで試合に臨んだのではないでしょうか。
<斉藤佑樹は、5回 75球 打者20 安打4 三振3 四球1 失点・自責4>
しかし、運命とは不思議なもので初回に4失点をした斉藤は立ち直り、その後
5回までを投げ抜き0点に抑えます。
斉藤にしてみると今年は、選手生命を賭した大事な年ですから、無様な投球は
出来ません。
一方、大野にしても負けるわけにはいかない意地があり、5回終了時では中田の
HRによる1安打という好投を続けます。
しかし6回表、勝利投手の権利を得て緊張をしたのか、はたまた先頭打者の斉藤
に代打が送られライバルが降板をした所為ではないでしょうが、ゲームは予想外
の展開に...................。
2死ランナー無から、松本剛、西川遥輝に連打をされると、この日も好調な中田
にセンターにタイムリー2塁打をされて3-4の一点差になるのですから、G整備
後の6回は「流れが変わる危険な回」とは良く言ったものです。
そして中田を2塁に置き昨日は16号HRを放った好調のレアードが打った打球は
3遊間に飛び2塁からは中田が激走をしますが、微妙な判定ながら生還が認められ
4-4の同点に追いつくのですから、野球は本当に筋書きのないドラマです。
この6回で大野はマウンドを去りますが、彼にとっては信じられない悪夢の6回
でした。
1安打(HR)に抑えながらも、2勝目がスルリと逃げた口惜しさは、次の登板
で生かされると思いますが、日ハムにしたなら打たれながらも同点に追いついた
「もってる男!斉藤佑樹」が導いた同点と思ったかも知れません。
6回で4-4の同点となった両チームの勢いは日ハムに流れが傾く
のは自然の流れと言えます。
7回には大野を救援した伊藤を攻めて、中島卓の内野安打をきっか
けに大田、松本の連打が飛び出し、1死満塁で西川の打席が回って
来ました。
ここでタイムリーが出たなら。
誰もがそれを望んでいたでしょうが、遥輝の打球はセカンドゴロと
なり中島が帰って勝ち越すも最少得点の1点どまり。
続く中田も3ゴロで追加点は得られませんでした。
もしもここで追加点があったなら、この試合は好リリーフの玉井に
2勝目が転がり込んでいたはずでしたが、野球の神様は悪戯好きです。
9回裏クローザーとして登板をした増井は、先頭打者のビシエドを遊
ゴロに打ち取りますが、次打者の4番ゲレーロがとらえた初球は見事
にレフトスタンドに運ばれてしまいます。
6月4日の阪神戦での悪夢の再来が増井に襲いかかるとは、ため息が
出るレフトスタンドの応援席とは対照的に、土壇場で追いついた中日
ファンの拍手の波。
後続は打ち取るものの5-5の同点で試合は、延長戦になだれ込みます。
延長戦に入り息詰まる攻防が続きますが、最後はあっけない幕切れに
なります。
日ハムは11回裏には左腕公文をマウンドに送りますが、打者3人を
しっかりと抑えます。
11回表から登板をした絶対的リリーファーの田島が、イニング跨ぎで
最終12回に登板をし中田、レアードに連続四球、市川の犠打をはさみ
代打の田中賢介にも四球。
これは4日の阪神戦での増井と同じ展開です。
結局は、田島のワイルドピッチで勝ち越しをし、代わった小川の3野選
などで7-5として長い試合にピリオドを打ちました。
11回を投げた公文には嬉しい初勝利となりました。
ここにきて中田にも当たりが出て来てレアードも好調です。
また大田、松本、西川も良い働きをしていますから、交流戦に連勝という
事があれば、昨年の再来も期待が出来るかも知れません。
大谷翔平と近藤健介が戻って来たなら、打線をどのように組み替えるのかで
ベンチも頭が痛いかも知れません。
6月13日【Game59/24-35-0】
中日ドラゴンズ 7-5 北海道日本ハムファイターズ
【勝】岩瀬(2-3-0)【S】田島(1-2-16)【負】マーティン(0-1-1)
初回レアードの3ラン16号が飛び出し、幸先良い先取点を貰った加藤
投手ですが。
その裏たちまち2失点。
そして2回裏には立て続けに2失点で3-4と逆転をされてしまいます。
そうは言ってもハム打線は気落ちをすることなく、大田、中田が打ち
この日4打点目となるレアードの同点打で3回表には追いつくのですが...........。
1死1,2塁で賢介は1ゴロ、杉谷も左飛に倒れます。
ここで追加点があったなら、流れを掴み絶対有利で試合を進めることが
出来たでしょう。
あくまでもタラレバの話ですが、チャンスでここ一本が出ない日ハムの
弱点がここでも表れてしまったようです。
負けが込んで5位と低迷しているチームですから、なかなかテンションも
上がらないのでしょうね。
とはいえ5回表には4-4同点から中田翔の6号が飛び出し再び5-4と
リードをして、勝利への希望が出て加藤は4失点ながら勝利投手の権利を
得ながら、6回はこのところ好調な鍵谷がマウンドに立ちますが.....。
中日4番のビシエドにこの日2本目のホームランを.........。
またもや同点に追いつかれて、溜息のみが出る乱打戦に声も出ません。
何という破壊力! さすがキューバのタンク(戦車)ですね。
7回には再度日ハムにチャンスは訪れるものの、中田、レアードが倒れて
無得点。
流れは日ハムに傾かず8回裏には頼みのマーティンが打たれて5-7と
残念な敗戦になりました。
ここ一発が出なかった日ハムですが、疲れもピークに達しているようです。
セパ交流戦は残す事5試合になりましたが、ここに来て中田翔にも当たり
が出て来たのでかなり期待は出来るかも知れません。