今年の中田の成績を見るとどの球団も二の足を踏むのは当然かも知れませんね。
中田翔は日ハムにいたからこそ現在の地位が確保できたわけで、他の球団に在籍
をしていたなら、とうの昔に他球団に出されて潰れていたような気がします。
年棒は2億8000万(推定)と高額のサラリーを貰っていますが、今年の成績は
打率は0.210で本塁打は16本、打点は62点(9月4日現在)と一年間を通じて
不調の「極み」に陥っていますから、28歳という年齢を踏まえても、果たして
FA宣言をしたとしても、手をあげる球団があるのかはまったく不明です。
日ハムとしては、これまでかばってきた栗山監督が、来季も継続をして監督続投
なら中田のFA宣言は5分5分と考えているかも知れません。
栗山監督の辛抱強さと強情な面があったからこそ、何かと問題も多いやんちゃ坊主
の中田を使い続けて来たのでしょうが、監督が替われば精神面の弱さがある中田を
使い続ける保証は全くなくなるでしょう。
今年の日ハムが低空飛行を繰り返し、Bクラスに低迷をすることになった要因には
大谷翔平の長期離脱と中田翔の不調に加え、主力の戦力として期待をしていた谷口
雄也の怪我に続き近藤健介のヘルニアによる手術など、予期せぬ主力選手の不調や
脱落があったからですが、ここに来てようやく最下位に脱落をせずにそれなりの勝
ち星をあげているのは、松本剛や太田賢吾などの育成選手の台頭が見られるように
なったからです。
いま日本球界は、ソフトバンクや広島のように新人育成に力を入れる流れが主流と
なりつつあります。巨人や阪神が他のチームで活躍をしていた選手をトレード等で
招き入れても成功をしていないのは、選手育成にも問題が有るからだと思います。
そうであれば今回阪神が、中田の争奪戦から手を引くというニュースは、真実性が
あるとも言えるでしょう。
また中田翔にしてみてみても、Bクラス転落の戦犯の一人として、後ろ指をさされる
なかでFA宣言をして飛び出すとは思えません。
たとえ年棒が半減しても意地でも残留をして、日ハム浮上の原動力になろうとする
のではないでしょうか。
これは大谷翔平にも言える事で、彼の今オフでのメジャー挑戦はないでしょう。