日本の女子ゴルフ界にとっては、注目のBIGなニュースが、フランスから飛び
込んで来ました。
LPGAメジャー最終戦のエビアン選手権3日目で、今季引退試合となる宮里藍
選手ではなく、彼女と同じ3アンダー(8位タイ)でスタートした同じ沖縄
出身の上原彩子選手が快進撃を見せて、この日5アンダーの2位に躍りでる
という嬉しいニュースです。
(提供ALBA様)
上原選手は、現在LPGA賞金ランクは69位ですが、この日3アンダーで回り
トータル9アンダーとしたM・ジュタヌガーン選手とは、一打差の単独2位
に躍り出てきました。
もしやの期待が大いに高まります。
今大会でランクが50位に入れば、アジアシリーズへの出場も可能となる大会に
なっていましたが、最終日も好調なパットを発揮したなら、上位入賞に留まら
ず優勝の可能性も十分に期待が出来るでしょう。
首位に立ったM・ジュタヌガーン選手は、妹のA・ジュタヌガーン選手に代わ
り今季は絶好調ではあっても、LPGAでの優勝はなく最終日にはパットで崩れ
るという弱点があります。
そのような事から上原選手が、最終日に最終組というプレッシャーに打ち勝ち
気負うことなくベテランの味を発揮したなら、優勝の可能性は十分に出てきます。
また上位が崩れた場合には、首位と3打差の4位タイにつけている、リデア・コ
とパクスンヒョン、キムインキョンの韓国勢が不気味ですが、LPGAでは未勝利
であっても2014年の全英リコー女子オープンに勝ったモー・マーティンという
例もあるので、初勝利が初メジャー獲得という可能性は捨てきれません。
このようなチャンスは、上原選手にはなかったことですが、LPGAでの後半戦も
それなりの結果を出しているので、「もしやの期待」が高まります。
もしもこの試合に上原彩子選手が勝ったなら、とてつもない快挙になります。
一方、この日の宮里藍選手はスタートの1番で躓き、3番ではWボギーとなって
一打は返すもののアウトは1アンダーで最終ホールを迎えてもスコアの変化は見ら
れない苦しい戦いを強いられました。
パートナーのヤニ・ツェンもこの日も不調で74を叩き、トータル8オーバーと
予選通過はならない結果に終わりましたが、宮里選手は粘りに粘ったと言えます。
最終日は1アンダー27位からのスタートになりますが、少しでも上位を目指し有
終の美を思いで深いこの大会で終わらせて下さい。
昨日、リタイヤをした同伴者のポーラー・クリーマーも、この地に残り宮里選手
の応援をすると語っていました。
宮里選手が最終試合にパートナーに選んだ2人は、不本意な結果に終わりコースを
後にしましたが、きっと彼女の頑張りはLPGAでの選手に通じて感動のフィナーレ
を迎えるでしょう。
最終ホールを後にしたあとに、思わぬサプライズが待っているのかも知れません。
それにしても長年にわたり、日本女子ゴルフ界を牽引してきた彼女には「藍ちゃん
夢を有難う!」と言いたいと思います。