日ハム、延長11回西川憤死も、王が決勝打
2019/04/10(水)第2回戦(ヤフオクドーム)1勝0敗1分|シーズン通算4勝5敗2分
福岡ソフトバンク2-3 北海道日本ハム
【勝利投手】 宮西(1勝0敗0S)【Save】公文(0勝0敗1S)
【敗戦投手】 加治屋 (0勝1敗0S)
【本塁打】(日)大田 1号2ラン(6回・大竹)
(ソ)今宮 5号2ラン(6回・ロドリゲス)
日ハムファンとしては劇的な勝利を望んでいたのですが、11回を戦って安打は日ハムは7本、SBは6本というどちらかといえば貧打戦になってしまいましたね。チャンスで打てず天を仰ぐ中田翔ですが、今日も4タコの3三振と13打席連続で(3試合)快音は聞いていませんから、多少心配になって来ました。
そんななか6回には大田泰示の2ランが飛び出し、それまで無失点のピッチングを展開していたロドリゲスに初勝利をプレゼントと思いきや、その裏にはロドリゲスがSB2番今宮に同点2ランを打たれてしまうもですから、TVを観ている方はたまったものではありません。
とくに昨夜は雨中の延長戦引き分けと勝てた試合を逃していたので、「今夜もまたか!」と厭な予感が頭をよぎりました。
〈先発ロドリゲスは6回2失点の好投も勝ち負けはつかず〉
6回以降はともにチャンスというチャンスも訪れず、日ハムは渡邉諒の2ベースはでますが10回まで2安打1四球とまったく得点の匂いもせず、SBも7回堀瑞樹投手から打った2安打のみですから、6回以降は双方の投手がしっかりと抑えた結果ゼロ行進になったわけです。
とくに失点をしたならサヨナラのお負けがついて来る9回裏には、これまでの3試合で無失点の秋吉投手が登板し打者3人を見事に打ち取りました。
〈ここまでの登板で無失点という秋吉投手は大事に使いたいですね〉
かっての建山投手を彷彿とさせる投球は、救援投手の中では最も安定感があります。
顔は大きくナスビそっくりですが、良い投手がヤクルトから来てくれました。
見出しにもあるように10回はともにゼロで終わり、決着のついた11回は何とも劇的な展開になりました。先頭打者西川が四球で出た後、この日今季初ホーマーを放って気分は上々の泰示がはじき返した強烈な打球は三遊間へ。
横っ飛びに3塁手松田宣は掴み取ると2塁へと送球します。
崩れた態勢で投げただけに手元は狂い、ボールは右中間へ転がって行き走者1・3塁のチャンスが訪れます。
このチャンスで最も頼りとなる男の健介が打ったなら、楽々と勝ち越しになったはずですが、健介が打ち上げたフライをライト上林が、何とレーザービームの好返球をして、走者西川はまさかの本塁憤死.....。
この時点で日ハムには運は無いので攻めて引き分けをと思ったファンは多いでしょう。
それでも2死1塁で4番中田翔を迎えることになったSB6人目投手の松田遼は、やはり経験不足からか当たりの出ていない中田に四球を与えてしまいました。
ここがこの日一番のポイントでしたね。
いかに当たりがない中田といえども、まともには勝負が出来ないシーンですから、経験の少ない松田遼が逃げのピッチングをしても責められないでしょう。
これがこの日の試合の分かれ目となって、台湾からの助っ人4割打者の王選手に決勝打が飛び出し、ようやくと日ハムは3-2と勝ち越しました。
〈11回決勝打を放った王選手〉
貧打打線にこの一勝が勇気を与え、明日からの試合にきっとつながるとは思いますが、駒が揃っていないだけに清水、清宮が戻ってくるまで栗山監督も頭が痛いでしょうね。