サルビア(シソ科)花言葉は、燃える思い;知恵。原産地はブラジル。茎は方形でよく分枝し、先に花穂をつける。緋紅色の萼に包まれた唇形のはなが数個に輪生する。花期は長く6~10月。観賞用栽培種には、花色が、青紫.紫.桃などもある。地中海沿岸原産のせージは薬用種。「サルビアのはなの衰え見れば見ゆ 五十嵐幡水」「サルビアの咲く猫町に出でにけり 平井照敏」「サルビアのどつと暮たる海の色 黒田杏子」「青春サさルビアの種ほどの悔い 岩岡中正」「サルビ炎えて男くささの異なる刻 三宅三穂」。久しぶりの雨。今日は終日曇りまたは、小雨。徐々に秋の訪れで、寝具も厚手のものに変えなければならないだろう。押し入れの夜具の交換と夏の掛け布団の洗濯;業者からの案内書が届いている。秋から冬屁へ。室温も20℃前後となる。
シュウメイキク;秋明菊(キンポウゲ科)花言葉は、忍耐。キンポウゲ科の多年草で、たかさ50~1009㎝。長い花柄の先に菊に似た淡紅色の花を咲かせるが、花弁に見える萼片は萼片である。古く中国から渡来したが、京都の貴船に多く見られたところから名づけられた。観賞用としても栽培され、白、クリーム、赤、桃色などがある。「露霜にしうね深し貴船菊 我 里」「菊の香や垣の裾にも貴船菊 水原秋櫻子」「秋明菊カレーを食べし息に触れ 大林清子」「夕月に細き首のべ貴船菊 関 木瓜」秋聞を過ぎると、昼よりも夜の時間が長いのは冬至の前後であるが、夏の短夜のあとなので、夜が長くなったという感じが強い。夜なべに精を出し、読書に身が入るのもこのころである。「鐘の音をなして来る夜長かな 正岡子規」「よそに鳴る夜長の時計数えけり 杉田久女」「次の間へ湯を飲み立つ夜長かな 岡本癖三酔」。(わが夜なが一人水飲に立つ秋の暮 ケイスケ)
ダリア(キク科)花言葉は、栄誉;変化。メキシコの熱帯高地原産。キク科の球根植物。数種の原種を交配して作られた園芸品種で、花色は多彩である。花形も多様で、舌状花の幅の狭いものから広いものまであり、一重から八重まで、ポンポン咲きやオキーキッド咲き、カクタス咲きなどと呼ばれる。花野大きさも径約3cmの小輪から、中輪、大輪、径40㎝の巨大燐まである。球根植えつけは3~4月。草丈20~200㎝、葉は単葉から羽状複葉、または2回羽状複葉となる。暑さにやや弱いので、冷涼地では夏の間も咲き続けるが、東京以西の熱い地域では真夏の株が弱る。花を咲かせずに株を休ませると秋に再び咲く。日本には天保年間に渡来。「天竺牡丹」と呼ばれた。●華やかだが、凋落の兆氏をいつもどこかに漂わせている花といえようか。その微妙に退廃的な感じ句に掬い取つてみてはどうだろうか?。「声楽家ダリア畠を距つのみ 山口青邨」「ポンポンダリア音盤軋み唄 ひだす 橋 簡石」「鮮烈なるダリアをさせり手術以後 石田波郷」「真赤なる瓶にかぶせてダイヤ首 永田耕一郎」「敗戦の瓦礫ダリアが咲いてゐた 川端展宏」「ダリア活け嫁家の家風侵しゆく 鍵和田柚子」「南浦和のダリアを仮りのあはれとす 摂津幸彦」「尼さまにポンポンダリア直立す 岩永佐保」「ダリア提げ拒む言葉を選びけり 江藤 壌」。(ダリアの空輝けり花の群れ ケイスケ)
ハマキク(キク科)花言葉は、友愛。キク科の多年草で、春の桜と並び称される日本の代的なはな。古代に中国から渡来したといわれる。菊には延命長寿の滋液が含まれるという伝説があり、平安時代に宮廷で菊酒を賜る行事が行われた。園芸用の多彩な品種が栽培されるようになったのは、江戸時代中期以降。豪華な大輪や懸崖菊などがれ菊花展で競われる。「菊の香やならには古き仏達 芭 蕉」「白菊の目に立てて見る塵もなし 芭蕉」「黄菊白菊其の外の名はなくもがな 嵐 雪」「有る程の菊なげ入れよ棺の中 夏目漱石」「菊咲けり陶淵明の菊咲けり 山口青邨」「どの部屋もみな菊活けて海が見え 吉屋信子」「菊の鉢提げて菊の香のぼりくる 蓬田紀枝子」「次の世のしづけさにある菊花かな 浅井一志」「菜に混ぜて小菊商ふ嵯峨の口 飴山 實」「こころもち懸崖菊の鉢廻す 橋本美代子」「山坂の影に入りけり菊車 吉田成子」。(吾家の十日の菊は小菊なり ケイスケ)
秋海棠(シュウカイドウ科)花言葉は、片想い;繊細。中国原産のシュウカイドウ科の多年草の花。湿地を好み庭園などに栽培されるが、野生化もしている。高さ40~60㎝で、ややゆがんだ卵形の葉は緑色。茎から紅色の節と花柄が垂れさがりその先に俯きがちに淡紅色の花を付ける。雌雄異株。「花伏して柄に朝日さす秋海棠 渡辺水巴」「刈伏せて節々高し秋海棠 原 石鼎」「筆洗ふ水を切りたり秋海棠 中西舗土」「秋海棠誰もが母を亡くしゆく 岡﨑光魚」「秋海棠冷えたる影を砂上 高田正子」「断腸花妻の死ははや遠きこと 石原ハ束」。昨日8日午前1時46分、熊本県阿蘇山中岳(1506m)の第一火口で発生下爆発的噴火が約1万1000mまで上り、熊本、大分、香川の4県で降灰が確認され、気象庁は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口から約2㎞を立入制限区域となった。今後も同規模の噴火が起る恐れがあるとして警戒を呼びかけている。「阿蘇山は不安定な状態で、噴石や火砕流に警戒してほしい」と斎藤誠気象庁火山課長な発言があつた。南北に長い日本列島、北海道では降雪が始まったというのに、九州電力では、阿蘇市や熊本県高森町、南阿曽村などで午後6時から約2万7300戸停電。その原因は、降灰とその後降った雨の影響で、送電線がショートするなどが原因と気象庁斎藤課長の発言であった。
サラシマショウマ(キンポウゲ科)花言葉は、雰囲気の良い人。キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野や路傍などに自生する。茎の高さ50㎝ほど、根元から長い柄のある掌状の葉が出ている。4,5月頃茎は枝分かれして、長さ10~30㎝の円状の花序に白色の小さな花を多数つける。花には長さ5~10㎝の明らかな柄があり、萼片や花弁よりも多数の雄蕊が目立つ。根茎は薬用にされる。ユキノシタ科やバラ科などの縁の遠い植物にもショウマ七がついているものがあるが、2~3出複葉を持ち、白色の花穂を出すことが本種に似ているものがあるが、2~3回複葉をもち、白色の花穂を出すことが、本種に似ているためである。分布地は北海道~九州、朝鮮、中国、サハリン、千島など。「だんだんに己かかがやきかがやくき金鳳花 中村汀女」「金鳳花汽車行きてまだ時経たる 森 澄雄」「ふらここのきりこきりこときんぽうげ 鈴木證子」(さらしショウマ日向に咲きて誇りおり ケイスケ)
10月真夏日終わる。日本列統は10月に入っても気温の高い日が續き、観測史上最高を記録した。全国929観測地点のうち、100点以上で30度以上の真夏日となったのは、今月に入って5日目になる。気象庁では「10月にこれだけ厚い日が続くのは珍しい」とはなしている。「これは、太平洋高気圧が日本の南から暖かい空気が列島に流れ込んでいるため。日本海側では、山越えの乾いた風で気温が上がる「フェ_ン現象」も重なったとみられる。秋にあつい日が続くことについて、気象情報課の大久保忠之予報官は「地球温暖化や、春まで起きていたエル二二ョ現象の名残も影響仕手いる」と話す。7日から九州から関東にかけて、暖かいが、北海道は寒気を伴う高気圧が張り出し、曇りや雨が多くなる。8にち以降は徐々に平年並みの秋らしい気候になるという。真夏日おわる。
「秋寒」は冬の季語だが、日本の四季の移り雪は、ある日突然気温が下がって冬になるというわけではなく、秋の季節がひそかに徐々に訪れている。立冬前の寒さを全般的に「秋寒」というが、秋のうちの寒さを微妙に言い分けた季語が多いのも興味深い。「秋寒や行く先々では人の家 一 茶」「秋寒し此頃あるる海の色 夏目漱石」「やゝ寒み襟を正して坐りけり ケイスケ)。「やゝ寒き小野の浅芽の秋風にいつより鹿の鳴きはじめけん」「(続古今和歌集」藤原資季)と詠われたよわれているように、昔から季節の深まりの微妙な変化を人々は敏感に感じ取っていた。
「秋寒」は冬の季語だが、日本の四季の移り雪は、ある日突然気温が下がって冬になるというわけではなく、秋の季節がひそかに徐々に訪れている。立冬前の寒さを全般的に「秋寒」というが、秋のうちの寒さを微妙に言い分けた季語が多いのも興味深い。「秋寒や行く先々では人の家 一 茶」「秋寒し此頃あるる海の色 夏目漱石」「やゝ寒み襟を正して坐りけり ケイスケ)。「やゝ寒き小野の浅芽の秋風にいつより鹿の鳴きはじめけん」「(続古今和歌集」藤原資季)と詠われたよわれているように、昔から季節の深まりの微妙な変化を人々は敏感に感じ取っていた。