ふと わかるのよ

ある日　ふと　わかるのよ
それが一番いいことだって　そうするのが一番いいことなんだって

でも　わかっていてもできない
わかっていても一歩前に踏み出せない
わかっているのに前に進めないことほど　辛いことはない
わからなければ　悩まずにすむことも
わかってしまったから　悩んでしまうこともある

たとえば　普段は何気なく　強気じゃなくても孤独を楽しんで
それが自分に一番似合ってるなんて　うそぶいて
とある夜に　朝目覚めることができないかもしれないという不安に
朝まで起きてしまうことだってあるかもしれない

ある日　それがいつなのかわからないけど
わたしには　いつかやってくる
この世界と永遠に別れるときが
それをびくびくと待っているだけの人生にしたくないと
もがけばもがくほど
他愛ない時間が過ぎていってしまうのだ

ふと　自分の過ぎてきた日々を思う
このままでいいのかと問いたい自分の姿に
恥ずかしさを満面に出して
今日という日を迎えてしまったのだ