心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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『逃げる女』

2016年03月01日 | ほんのすこし
このところNHKのドラマはいいものが多い。
今回ずっと録画しながら見ていたのが『逃げる女』だった。第5話と最終回は見ないままでいたが、ようやく見終えることができた。
鎌田敏夫脚本。上野耕路音楽。
音楽がすごかった。これがドラマの音楽ってものだよねぇって気分になる。サウンドトラック盤が2月10日に発売されているとか。どうしようかなと思案中。
レコーダーからブルーレイへのダビングがうまくいかないので、見終わったドラマは次々と消している。このドラマも消していったのだが、最後まで消してからとっておけばよかったと後悔している。

児童養護施設で働いていた西脇(水野美紀)が児童を殺害した犯人として服役する。物語は彼女が出所してくるところから始まる。彼女は本当はやっていなかった、なのに自白という形で刑を受け入れてしまったのだ。親友だと思っていた同僚に嘘の証言をされたことにより、状況は彼女がクロだと物語っていた。
服役していた彼女が無実だということで出所。8年もの間服役していたのだ。彼女がまずしたかったのは、自分とは会っていないと証言した友人を探すことだった。

彼女を刑務所に送った刑事とその部下。出所後も刑事は彼女のことを気にかける。
そしてここに一人の若い女性。谷口(仲里依紗)というこの女性が出現したことでドラマは一気に緊迫感が出てくる。水野と仲の演技に引き込まれて行く。この謎の女性がどんな人生を歩んできたのかは後半で明らかになっていくが、水野と仲が互いに相手のことを知らずにそれでもくっついたり離れたりして旅をする。仲はまるで水野になついた子犬のようだ。その子犬のじゃれつきに水野が戸惑いながらも捨てきれずにいるといった感じに見えた。

仲演ずる女性は実は犯罪者でもあったのだが、水野がそれを知るのはかなり後だ。

ふたりは逃げる。
逃げた果てに何があるのかなど、見えもしないし、見ようとは思わなかったはずだ。逃げ続ける先で知り合う人々、家族。その一人一人の存在感もまたいいものがあった。押さえた演技が光る。
家族の誰かが犯罪者になる、それがその後の家族の人生をどう変えてしまうのか。
一話一話がじわじわと胸に残る。

水野美紀の演技が素晴らしい。
仲の演技が素晴らしい。

そして音楽がまた素晴らしい。

久々に見ごたえのあるドラマと出会った。

つるし雛を見てきました

2016年03月01日 | ほんのすこし
金曜日に見てきました。
温泉に来る常連さんがつるし雛を作っていて、そのサークルの展示会が金曜日から日曜日までの三日間あったのです。
何度か開催されていて、二回ほど母を連れて見に行っていますが、今回は母の足の調子が良くなくてわたしだけ見学に行ってきました。市内のショッピングセンターで開催されていました。

冒頭の画像を見て、どうやってほおずきの中にこんな小さいものを入れることができたんだろうって疑問が。
一緒に説明に回ってくれた温泉の常連さんがあれこれと教えてくれました。ほおずきをある液につけると(名前忘れてしまいました)こんな風に葉脈だけが白く残るのだそうです。その線を丁寧に一か所剥がし、そこに作った毬を入れて、剥がした部分を接着するのだそうです。
中に入っている毬はとても小さく、その小さい毬には布をはめこんで模様ができていました。こんな細かい作業、考えただけで気が遠くなります。



彼女の作品は今回は大島紬の布を使ったといっていましたが、味わいのあるものに仕上がっていました。



全体像はこんな感じです。高さは2メートルぐらいはあるでしょうか。



夏場は農業が忙しいのでなかなか作品作りはできないらしく、二冬かかって仕上げたそうです。型紙は先生が作ったものを使用するのでしょうけど、細かいそれぞれの一体一体を切って縫うはめ込んだり、合わせたり。合わせたところにこれまた小さい小さい丸い玉を(それも手づくり)くっつける。頭ががんがんしてきます。
こんなことをせっせと作っていたのかあ……

お雛様の時期にふさわしいものもありました。


小さくて可愛らしいもの。







今年の干支。


習って一年ぐらいの方でもこのくらいになるのよ、あなたもやってみない?



って言われましたが、無理無理! 縫物は苦手なのよ と断りました。母が丈夫だったらすぐにも出来るだろうなと思いましたが。母に似ないでわたしは裁縫は苦手なんです。

最後に小さな巾着とうさぎのブローチを母へのプレゼントに購入してきました。母がとても喜んでくれて早速うさぎのブローチをカーディガンにつけていました。
昨日、温泉に行ったときそのカーディガンを着て行った母。偶然その方が脱衣所に入ってきたので、お礼を言うと逆に感謝されました。
そのうさぎのブローチが可愛くて、そのときそこにいた人たちが母の胸元を見に集まってきました。ちょっと得意そうな母の顔。
「あー、これ母が作ったんじゃありませんから。こっちの方が作ったんですよ♪」と言うと、皆さん「すごいね」といった感じでした。一瞬、母が作ったのかと勘違いされそうでしたが(笑)
その方のすごさを少しでもわかっていただけたかなと、ふたりとも嬉しい気分で帰ってきました。