ほんのわずかな世界だけど
ぐるりと駆けていこう 風に乗って
ぼくが住んでるこの町が
たとえ小さな小さな町だったとしても
生きてるぼくは この世でたったひとり
ぼく、という人間
ちょっと胸を反らして
風に乗っていこう
風は遠い世界からの匂いを運んでくれるだろう
ぼくはその匂いを背中に背負って
この町のあちらこちらにまき散らしていくんだ
淀んだ空気が遠くの世界の風と混じり合った瞬間
まったく考えもしなかった化学反応を起こすんだ
いわばぼくは
その火付け役ってわけさ
ぐるりと 駆け抜けていったぼくに
季節が新しい花の命を授けてくれるから
ぼくはこの季節が好きなんだ
まだ真夏とは呼べないけど
緑が一番輝いて見える
白いブラウスの袖からまぶしい腕が見える
少女たちが漕ぐ自転車のスカートの裾が風を切る
すべてが ぼくには眩しい
ぐるりと駆けていこう 風に乗って
ぼくが住んでるこの町が
たとえ小さな小さな町だったとしても
生きてるぼくは この世でたったひとり
ぼく、という人間
ちょっと胸を反らして
風に乗っていこう
風は遠い世界からの匂いを運んでくれるだろう
ぼくはその匂いを背中に背負って
この町のあちらこちらにまき散らしていくんだ
淀んだ空気が遠くの世界の風と混じり合った瞬間
まったく考えもしなかった化学反応を起こすんだ
いわばぼくは
その火付け役ってわけさ
ぐるりと 駆け抜けていったぼくに
季節が新しい花の命を授けてくれるから
ぼくはこの季節が好きなんだ
まだ真夏とは呼べないけど
緑が一番輝いて見える
白いブラウスの袖からまぶしい腕が見える
少女たちが漕ぐ自転車のスカートの裾が風を切る
すべてが ぼくには眩しい