※※※
がむしゃらに前に進もうと歩いていたのかもしれない
周りが何も見えず
周りを見ようともせず
ただただ前にさえ行けばそれでいいと
がむしゃらに進んでいったのかもしれない
それがどんな結果になるかとか
思いもせずに
あのがむしゃらな自分が
今はひっそりと息を潜めて
時を目の前にして
かすかに呼吸する
ただこうして歩みを停めるだけで良かったのに
なぜあのときは気づかなかったのだろう
若いことだけでなんの取り柄もなかった自分が
さも何か出来るような気になっていた
浅ましくもそれが自分だったのだと
時が気づかせてくれる
そうだ
ただこうして立ち止まってみる
それだけで
自分の歩みがどこを向いているのかを
見つめ直す時間がある
※※※
目の前で下りた遮断機
カンカンカンという音が早朝の町にこだまする
始発電車がだれかを運んで南に向かうのだ
遮断機に歩みを停められたわたしは
通り過ぎる電車に乗る人々を見送る
こんなに早い時間に一日の始まりがあるという
その人々の生活はどんなだろうと
どんな生活であれ
好ましく生きていると
なぜか思えてしまう
だって
こんな早い時間だもの
すごいねって
そう思えてしまう
※※※
がむしゃらに前に進もうと歩いていたのかもしれない
周りが何も見えず
周りを見ようともせず
ただただ前にさえ行けばそれでいいと
がむしゃらに進んでいったのかもしれない
それがどんな結果になるかとか
思いもせずに
あのがむしゃらな自分が
今はひっそりと息を潜めて
時を目の前にして
かすかに呼吸する
ただこうして歩みを停めるだけで良かったのに
なぜあのときは気づかなかったのだろう
若いことだけでなんの取り柄もなかった自分が
さも何か出来るような気になっていた
浅ましくもそれが自分だったのだと
時が気づかせてくれる
そうだ
ただこうして立ち止まってみる
それだけで
自分の歩みがどこを向いているのかを
見つめ直す時間がある
※※※
目の前で下りた遮断機
カンカンカンという音が早朝の町にこだまする
始発電車がだれかを運んで南に向かうのだ
遮断機に歩みを停められたわたしは
通り過ぎる電車に乗る人々を見送る
こんなに早い時間に一日の始まりがあるという
その人々の生活はどんなだろうと
どんな生活であれ
好ましく生きていると
なぜか思えてしまう
だって
こんな早い時間だもの
すごいねって
そう思えてしまう
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