昨日、ずっとずっと行こうと思っていた『戸嶋靖昌展』を見てきました。最終日の前の日に行くなんてね~。冷蔵庫にずっと貼っていて、
この顔を見るたびに行きたいなあと思っていたのですが。なんとなく行きそびれていたのでした。あの暑い最中にはどこにも行く気持ちが沸かず、こうして涼しくなった途端、あっもう最終日が近づいているではないか! と慌てて出かけたのでした。しかも今日はこんな曇天で雨模様ですが、昨日はなんと快晴に恵まれ、気分も高揚していたのです。
場所は郊外の大館郷土博物館。以前ここで紹介したひなまつり展を見て来た場所です。展示室も同じ場所でした。
入って最初に目につくのが、「かれいに寄せた交響楽」でした。
これは戸嶋氏がまだ故郷で代用教員として過ごしていたときに同じ職場だった先輩に描いて渡したものだそうです。交響楽というだけあって、沢山の色が重なり合って不思議な世界を作っていました。わたしが入ると同時に出て行こうとする方が、「俺にはこのかれいの絵しかわからん。他のは全然わからん」と言って、受付にいた方々に話し始めていました。その方も地元で絵の会に所属しているようでした。
絵を描いている方でも「わからない(理解できない)」と即答するんだなあ、と思いましたよ。
戸嶋氏については日曜美術館に今年だったか放映されていて、それを見ていたので、ぜひ実物を見てみたい! と思っていたのです。スペイン在住し、数々の作品をそこに残しています。スペインに住む人たちを描いていますが、どの顔も姿も一体どんな人生を歩いてきたらこんな表情になるのだろう、こんな皺が刻まれるのだろう、と思うほど鋭く深い暗闇が迫ってきました。
わたし自身は彼の描いた森や木の方に興味を抱きました。「三本の木立」はその中でも一番好きになりました。また見たいくらいです。30号サイズの中で三本の木が大きく描かれているのですが、木以外の部分も見る場所によって発見があるというか、これはあの感じかな、とか。森に入ったときのなんともいえない他の世界と隔絶された感覚がそこにはあるようでした。
この右にある「三つのメンブリージョ」という絵を見たときは、これは一体何を描いたのだろうと思いました。メンブリージョって何?
スペイン語なのでしょうね。
左のは「女・エヴ」です。目が、どの人物も目が・・・吸い込まれます。
43点の展示でしたが、入館料300円で見ることができるとは! もっと宣伝しても良かったのではないかなと思ったほどです。
冒頭の写真は、この博物館を出た左側にある小林多喜二の記念碑です。
大きな二本の木が守ってくれています。
『蟹工船』を書いた小林多喜二。ここにこんな碑があることを地元にいても今まで知らなかったわたしです。トホホですね。
そんなトホホなわたしに昨日の空は素敵で、「またいい場所を見つけたね」って微笑んでくれた気がします。
この顔を見るたびに行きたいなあと思っていたのですが。なんとなく行きそびれていたのでした。あの暑い最中にはどこにも行く気持ちが沸かず、こうして涼しくなった途端、あっもう最終日が近づいているではないか! と慌てて出かけたのでした。しかも今日はこんな曇天で雨模様ですが、昨日はなんと快晴に恵まれ、気分も高揚していたのです。
場所は郊外の大館郷土博物館。以前ここで紹介したひなまつり展を見て来た場所です。展示室も同じ場所でした。
入って最初に目につくのが、「かれいに寄せた交響楽」でした。
これは戸嶋氏がまだ故郷で代用教員として過ごしていたときに同じ職場だった先輩に描いて渡したものだそうです。交響楽というだけあって、沢山の色が重なり合って不思議な世界を作っていました。わたしが入ると同時に出て行こうとする方が、「俺にはこのかれいの絵しかわからん。他のは全然わからん」と言って、受付にいた方々に話し始めていました。その方も地元で絵の会に所属しているようでした。
絵を描いている方でも「わからない(理解できない)」と即答するんだなあ、と思いましたよ。
戸嶋氏については日曜美術館に今年だったか放映されていて、それを見ていたので、ぜひ実物を見てみたい! と思っていたのです。スペイン在住し、数々の作品をそこに残しています。スペインに住む人たちを描いていますが、どの顔も姿も一体どんな人生を歩いてきたらこんな表情になるのだろう、こんな皺が刻まれるのだろう、と思うほど鋭く深い暗闇が迫ってきました。
わたし自身は彼の描いた森や木の方に興味を抱きました。「三本の木立」はその中でも一番好きになりました。また見たいくらいです。30号サイズの中で三本の木が大きく描かれているのですが、木以外の部分も見る場所によって発見があるというか、これはあの感じかな、とか。森に入ったときのなんともいえない他の世界と隔絶された感覚がそこにはあるようでした。
この右にある「三つのメンブリージョ」という絵を見たときは、これは一体何を描いたのだろうと思いました。メンブリージョって何?
スペイン語なのでしょうね。
左のは「女・エヴ」です。目が、どの人物も目が・・・吸い込まれます。
43点の展示でしたが、入館料300円で見ることができるとは! もっと宣伝しても良かったのではないかなと思ったほどです。
冒頭の写真は、この博物館を出た左側にある小林多喜二の記念碑です。
大きな二本の木が守ってくれています。
『蟹工船』を書いた小林多喜二。ここにこんな碑があることを地元にいても今まで知らなかったわたしです。トホホですね。
そんなトホホなわたしに昨日の空は素敵で、「またいい場所を見つけたね」って微笑んでくれた気がします。