心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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怒鳴られた

2018年01月15日 | ほんのすこし
昨日のこと。
母の美容院送り迎えをした。母は車の乗り降りにも新しい車が大きすぎて時間がかかる。ドアを開けても足が思うように上がらないので、踏み台になる箱状のものを雪上に置く。滑るのでタオルを敷いてその上にその箱状のものを置く。
その箱にようやく両足を乗せた。その後助手席に乗る予定なのだが、どうにも上手く足が上がらない。かなり時間をかけて乗り込んだ。
それから歩いてもほんの2~3分で済む場所にあるいつもの美容院へ。美容院の前で先生が立っていた。新しい車だったのでわからなかったらしい。
美容院は二階にあり、しかも階段が急なので、母一人ではなんとも不安らしく、わたしがお尻を押しながら一歩ずつ上がっていく。先生は先頭に立ち、母の不安感をぬぐい去る。

そんな風なので通りから入った狭い路地にわたしの車が止まる時間が結構長い。といっても母が車を降りてから階段を一歩ずつ上っていく時間なので5分かもう少しくらいだけど。
母を美容院に預け、二時間半はかかりそうなのでその間に買い物を済ませ、夕飯の準備を始めていた。午後1時に行き、美容院から連絡があったのが午後3時過ぎ。
車を出してすぐそばのお店まで行った。狭い路地ではすれ違いができるかどうかと思って、更に美容院のある脇道に車をつけた。
階段をゆっくりゆっくり降りて、さらに車に乗るときにまたまた時間がかかった。そのとき道路に軽自動車が止まっているのが目に付いた。母がうまく乗ったので、すぐ近くの母の家に向かおうとしたら、その軽がわたしの前で発進した。わたしはその後に続いた。

ところが、すぐそばにある母の家に入る脇道にその車はバックで入り、こっちにウインカーを出した。
わたしはその脇道に入るので、左ウインカーを出し、手前で止まった。その車がそこから出てくるのを待っていたのだ。だが、なかなかその車が出てこない。こっちを見ているのに出てこないのだ。
なんか変だなとは思った。軽がわたしの車とすれ違いできないとは思っていなかったので。

するとその車がこちらに出てきて、すれ違いざまに窓を開けた。窓を開けたのでわたしも窓を開けた。
「あんたね、まっすぐ行って止めて待っていたらどうなのよ。こっちのことも考えろ。あんたは自分のことしか考えていないんだよ!」と怒鳴られた。

わたしは言われた意味がちょっと一瞬分からなかった。こっちはその車が止まっている小径に入ろうとしているからウインカーを出して手前で止まっていただけなんだけど。なんでこの人にこんな風に怒鳴られなくちゃいけないの? 母も何が起きたのかわからないまま。で、その人はすごいスピードでどこにも曲がらず大通りに向かって走っていった。

なぜ怒鳴られたのか?

考えた。あの人は美容院のある小径でUターンするつもりだったけど、わたしの車があったから、出てくるのを待っていたんだ。すぐ来ると思ったのに5分以上も待たされたあげくにわたしが気が利かないから自分から出ていく羽目になってしまった。
あぁ、きっとあの人はすれ違いするのが嫌だったんだ。
わたしはすれ違いはできると思っていたけど、それってわたしの方の考えで向こうにしてみれば恐る恐るで、すれ違いするくらいなら通り過ぎるのを待っていたほうがいいと踏んだに違いない。それなのにわたしが手前で止まったものだから出てこなくてはいけなくなった。わたしが通りをやり過ごして彼女の車が出て行ったらバックでその小径に入ってこればいいと思っていたのに。
あの人の言い分も分かる。あの剣幕は「そんな車に乗っている奴は自分のことしか考えていない」といった気持ちがありありだった。
きっとわたしの中にそう思わせる何かがあったのだろう。

こっちがすれ違いできるだろうと思っても相手はそう思わないこともあるのだと、ハッとさせられた。
昨日は久々に人から怒鳴られるといういい経験をした。怒鳴られて初めてわかることもあるのだな。反省しきり。