心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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知ったかぶり?

2018年04月12日 | 母のこと
数日前から車のエンジンをかけると、オイル点検の表示が。一月から今の車に乗り始めてまだ数ヶ月。もうエンジンオイルが?
そう思いながらも交換するオイルは手元にない。
会社に連絡すると、火曜日には前に乗っていた方がいてオイルも会社にあるというので、火曜日に交換することになった。それまでエンジンを始動するたびにパネルにはオイルの表示が出ていた。
母にもそのことを伝えて、火曜日には交換する予定だと話していた。

その火曜日だが、母の病院診察があった。郊外にある病院なので、いつも「悪いね」と母がすまなそうな顔をする。わたしとしては個人病院で駐車場が狭く車の乗り入れが難しいところよりずっと楽なのだけど、遠いという気持ちがあるのだろう。火曜日はいつもより時間がかかった。先生が「痰が絡む」という言葉に反応し、CTを撮ることにしたからだ。結果は心配するほどではない、ということで一安心。わたしも一安心した。この三月は痰のことで苦しい思いをしていたが、後少しで診察があるし・・・となだめて過ごしていたらしい。痰が切れるとスッと良くなる。今はあの頃よりましになってきたという。季節の変化に関係あるのか?

病院からの帰り、運転し始めて少ししたら、車のどこかから「ポーン♪」という可愛らしい音が聞こえた。耳慣れない音に母が、
「オイルでないか?」と、したり顔で言った。
わたしがエンジンオイルの交換をしなくてはいけない話をしたことを覚えていたのだ。でも、それを知らせる音でないことは確かだ。
「違うよ。なんだろ?」
また鳴った。

パネルを見た。
あーーー!!
もう、わたしったら。良く見ればわかるのに。
助手席のシートベルト着用サインだったのだ。そういえば飛行機のベルト着脱サインもそんな音だったことに気づいた。
「母さん、シートベルト、シートベルト!」
そう言われて、ハッとした母。慌ててシートベルトをかけた。

母が恥ずかしそうな顔をした。
「まぁず、覚えたふりして、オイルでないか?なんて言ってしまったよ。前の車の音と違うから全然気づかなかったよ」
そういえば、前の車はもっと高い音がした。
こんな可愛らしい「ポーン」なんて音じゃなかったものね。

春の交通安全週間で、あちこちパトカーが回っている。
助手席のシートベルト違反で捕まらなくて良かったと胸をなでおろした火曜日だった。

無事に、午後、会社でエンジンオイルを入れることができた。といってもやってもらったんだけどね(笑)。