年をとっても女性なんだなって思うときがあります。
えぇ、わたしは全然ですが、母です。我が母はおしゃれだなあって思います。
おしゃれって周りに気を遣うってことじゃないかと思います。その点、外出するときにはあれこれと考えることができるということは十分おしゃれじゃないかと思うのです。母が外出するのは病院に行くときぐらいになりました。前は買い物に行ったりもできたのですが、それも今は行くことがなくなりました。月に何度かの通院のみ。お風呂が完全防備? になった今は温泉に行くこともほとんどなくなりました。だからおしゃれをして出かけることはあまり無いのです。
それでも何が気になるのかというと、頭です。
母は自分の髪が白髪になったり、パーマがとれたりすると気になるようです。日々、家の中にいるだけですが、時折手元に置いてある手鏡を取り出して見ると髪があまりにも気に食わず、わたしに
「もう白髪が増えて変だろ?」とか「髪が伸びてパーマがとれているだろ?」とか、ことあるごとに聞いてきます。そのたびに「そうぉ?まだ大丈夫なんじゃない」と答えるのですが、母としてはわたしの答えなど全然聞いていないわけで、自分がだめだと思ったら美容院に行くと思っているようです。でも、その美容院に行くという行為が自分ひとりではできないので、おもむろに
「おまえが温泉に行くときに乗せていって帰りに迎えに来てくれればいいんだが」と探りを入れてきます(笑)。
つい二日前の雨降りにもそう言われました。でも雨が強かったので、晴れた日にしようよと断ったのです。
昨日、晴れたので母の希望を叶えました。
いきつけの美容院は歩いて3分もしない場所にありますが、母にしてみればそれは遙か遠い場所。しかも二階に在るし、階段は急だし。ということで母を連れて階段を上る母のお尻を押しながら時間をかけていきます。
パーマにするか白髪染めにするかと悩んでいましたが、結局昨日は白髪染めにしたようです。
たっぷり時間をかけて白髪染めをしてもらい、セットもしてもらい、綺麗になりました。わたしが温泉から戻ってきてもまだ30分以上も連絡がありませんでした。丁寧に仕事をされているのだなあと思いながら家で待っていました。ようやく携帯に連絡が入り迎えに行くとさっぱりと綺麗になった母、とても嬉しそうでした。
家の前に車を止め、母が助手席から出てくると、隣の方が庭仕事をしていて母に声をかけました。
「あらぁ、綺麗になったこと!」
それを聞いた母の顔、まんざらでもない顔でした。
月曜日、診察があります。それまでには髪をなんとかしたいって思ったのでしょう。「月曜まで髪は洗わない!」
ふだん、カーラーで巻いたりしている母ですが、やはりプロの手にかかると全然違います。お金をかけても綺麗にできたという満足感は自分の手では味わえないと思っているようです。
そういえば、母の代わりに町内会費を集金して歩くことが最近ありましたが、ある家の方に「お宅のお母さんはおしゃれだものねぇ」と言われました。えっ? と思ったのですが、他の方にはそう見えていたんだなって改めて思った次第です。外出するときの服装、これにこれでいいかとわたしに確かめるあたりもおしゃれだからの確認なのかなと思えるのでした。今は自分のこともうまく出来なくなっていますが、色や形、上と下の服の釣り合いなど母にとってはとても重要な議題のようです。
で、綺麗になった母が
「今度パーマをかけたら温泉に行く」というのです。
「ははあ、綺麗になったところをみんなに見せたいんだな」とわたしが言うと、
「久しぶりに行くのだから、変な格好して行かれないだろ?」と笑っていました。もしかしたら温泉に行きたいがためにパーマやさんに行くのか? って突っ込みいれたくなりました。
いくつになっても女性はおしゃれ感覚を失わないでいるほうがいいのだなと、母を見ていると思います♪
そういう娘のわたしはどうなのかと思うのですが・・・(笑)
※※※
庭のさつき、母が折って花瓶に挿していました。枝振りがなかなかいい感じです。
※※※
えぇ、わたしは全然ですが、母です。我が母はおしゃれだなあって思います。
おしゃれって周りに気を遣うってことじゃないかと思います。その点、外出するときにはあれこれと考えることができるということは十分おしゃれじゃないかと思うのです。母が外出するのは病院に行くときぐらいになりました。前は買い物に行ったりもできたのですが、それも今は行くことがなくなりました。月に何度かの通院のみ。お風呂が完全防備? になった今は温泉に行くこともほとんどなくなりました。だからおしゃれをして出かけることはあまり無いのです。
それでも何が気になるのかというと、頭です。
母は自分の髪が白髪になったり、パーマがとれたりすると気になるようです。日々、家の中にいるだけですが、時折手元に置いてある手鏡を取り出して見ると髪があまりにも気に食わず、わたしに
「もう白髪が増えて変だろ?」とか「髪が伸びてパーマがとれているだろ?」とか、ことあるごとに聞いてきます。そのたびに「そうぉ?まだ大丈夫なんじゃない」と答えるのですが、母としてはわたしの答えなど全然聞いていないわけで、自分がだめだと思ったら美容院に行くと思っているようです。でも、その美容院に行くという行為が自分ひとりではできないので、おもむろに
「おまえが温泉に行くときに乗せていって帰りに迎えに来てくれればいいんだが」と探りを入れてきます(笑)。
つい二日前の雨降りにもそう言われました。でも雨が強かったので、晴れた日にしようよと断ったのです。
昨日、晴れたので母の希望を叶えました。
いきつけの美容院は歩いて3分もしない場所にありますが、母にしてみればそれは遙か遠い場所。しかも二階に在るし、階段は急だし。ということで母を連れて階段を上る母のお尻を押しながら時間をかけていきます。
パーマにするか白髪染めにするかと悩んでいましたが、結局昨日は白髪染めにしたようです。
たっぷり時間をかけて白髪染めをしてもらい、セットもしてもらい、綺麗になりました。わたしが温泉から戻ってきてもまだ30分以上も連絡がありませんでした。丁寧に仕事をされているのだなあと思いながら家で待っていました。ようやく携帯に連絡が入り迎えに行くとさっぱりと綺麗になった母、とても嬉しそうでした。
家の前に車を止め、母が助手席から出てくると、隣の方が庭仕事をしていて母に声をかけました。
「あらぁ、綺麗になったこと!」
それを聞いた母の顔、まんざらでもない顔でした。
月曜日、診察があります。それまでには髪をなんとかしたいって思ったのでしょう。「月曜まで髪は洗わない!」
ふだん、カーラーで巻いたりしている母ですが、やはりプロの手にかかると全然違います。お金をかけても綺麗にできたという満足感は自分の手では味わえないと思っているようです。
そういえば、母の代わりに町内会費を集金して歩くことが最近ありましたが、ある家の方に「お宅のお母さんはおしゃれだものねぇ」と言われました。えっ? と思ったのですが、他の方にはそう見えていたんだなって改めて思った次第です。外出するときの服装、これにこれでいいかとわたしに確かめるあたりもおしゃれだからの確認なのかなと思えるのでした。今は自分のこともうまく出来なくなっていますが、色や形、上と下の服の釣り合いなど母にとってはとても重要な議題のようです。
で、綺麗になった母が
「今度パーマをかけたら温泉に行く」というのです。
「ははあ、綺麗になったところをみんなに見せたいんだな」とわたしが言うと、
「久しぶりに行くのだから、変な格好して行かれないだろ?」と笑っていました。もしかしたら温泉に行きたいがためにパーマやさんに行くのか? って突っ込みいれたくなりました。
いくつになっても女性はおしゃれ感覚を失わないでいるほうがいいのだなと、母を見ていると思います♪
そういう娘のわたしはどうなのかと思うのですが・・・(笑)
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庭のさつき、母が折って花瓶に挿していました。枝振りがなかなかいい感じです。
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