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色の謎。
今世紀初頭2010頃まで日本国内では流行
していなかったのに今非常にポピュラー
になった色がある。
それがマットブラック。艶消しの黒色だ。
これは二輪車のヘルメットだけではなく、
二輪車の車両や四輪車にも流行しつつあ
る。
タミヤの模型を作る人は1960年代から艶
消し塗装は1/35軍事プラモには欠かせな
い存在なので馴染みがあった事だろう。
フラットベースという艶消しクリアを一
番外側に塗る事で艶消し彩色になった。
光の反射を抑えて居場所を周囲に察知さ
れないようにするのは軍用機や車両、兵
の装備においては重要なカモフラージュ
の基本だった。
二輪車のヘルメットなどは、軍用以外で
は太陽光を反射してでも周囲に存在をPR
する事が安全に繋がるため、ヘルメット
は艶ありがスタンダードだった。
しかし、それがここ10年ほどで二輪車用
ヘルメットにフラットペイントが流行っ
て来ている。それが、最近では車両にま
で及んでいる。
この傾向性の背景は私はよく掴めていな
い。
たぶん、四輪車あたりの企画者がデザイ
ンした彩色が、なんかの拍子にポーンと
流行したのではとは思う。
トム・クルーズの映画の影響でBMWが世
界でバカ売れしたような、何かのきっか
けがあったのだろう。
私もマットブラックのヘルメットを使う
が、鏡面クリア仕上げに比べると細かい
疵が結構目立ちやすいように思える。疵
というか、指先だけの僅かな擦過痕も残
る。
光の反射率が低いだけに、擦過部分で光
の屈折反射に変化が生じるから余計目立
つのだろう。これがクリアペイントなら
ば、多少疵がつこうとも輝きにより多少
の疵は目立ちにくい。
マットブラックは現在全世界(先進国)で
大流行。
この流行感覚の背景は謎。
こうした色の流行は年代ごとに存在する。
四輪車ならば20年ほど前にはシルバーメ
タリックが日本では一定の市民権を得た。
それまでは映画のデロリアンが採用した
ように奇抜な色でしかなかった。
また、オートバイでは1970年代には白い
タンクのオートバイなどは絶対に流行ら
なかった。(マッハは純白ではない)
しかし、1980年のヤマハのRZが常識を
覆すパールホワイトベースに赤いライン
の日の丸ヤマハカラーをタンクに塗った。
それ以降、ホワイトがベースの二輪車の
燃料タンクが大流行となった。
1950年代、60年代は黒が主流だった。
1970年代〜2000年あたりはカラフルだ。
そういえば、深緑の四輪車をあまり見な
くなった。昔は結構流行っていた。
今の傾向は白が非常に四輪車は増えてい
る。そして黒。銀はだんだん減りつつあ
るようだ。
色にも流行りあり。
これ不思議。