
人に頭を下げることって簡単なようで簡単ではない。
実績、プライド、こだわり等が邪魔をすることもあるだろうし、性格的なものもあるかも知れない。
勿論、我が道を行くスタイルで行くのもそれはそれで良いのかも知れませんが、私には我が道を突き通す自信も能力もなかったので、比較的、容易に出来たと思います。
初対面であるにもかかわらず出稽古をお願いしたり、主催の試合に出場させて欲しいと何度お願いしてきたか・・。
全てが全てウェルカムではなかったと思いますが、尊敬の念というものは必ず伝わるもので、そういった中で素晴らしい出会いもあったし、人と出会うことによって指導を含めた様々なことに対する考え方も変わってきました。
実績、年齢等関係なく、まずは一生懸命だということを受け入れてくれ、道誤った時には叱咤し、時には誉めて下さる人と出会ったことは本当に大きかったと思います。
これまで何度、
『実るほど頭を垂れる稲穂かな』
を実感したことか分かりません。
人に頭を下げたり、お願いするには勇気がいるし、熱意が必要。
したがって、自分自身しかり、道場しかり、周囲の人間に育てて貰ってるのだから、こちら側も真摯な申し出があった時には真摯に応えるのが当たり前。
人を批判したり、否定したり、斜めから物事を見ているだけでは視野は広がらないし、人を認めて、人から学ぶことは恥ではない。
出会いの分だけ、敬意を払った分だけ学ぶ機会も増える。
自分の在り方しだいで得る財産ですね。