大悟が全柔連の強化選手から外れました。
高校生となり、それなりに頑張ってはいたものの、国内のトップ選手が集うカデ、ジュニアといった大会で結果を残すことが出来ませんでしたから当然です。
大悟の他にも、強豪県に進学し、先輩の壁に跳ね返され結果が残せなかった選手、怪我をしている選手等も外れており、当たり前ではありますが、『惜しかった』や『たら、れば』の通用しない結果が全てのシビアな世界です。
最軽量の全中2位というおまけのおまけで指定されたわけですが、強化合宿等では実力も意識も国内のトップ選手と触れ合い、ひと時でも同じ釜の飯を食べたことは貴重な経験だったでしょう。
・・。とそんなことを言いながらも、やっぱりお父ちゃんは悔しいのが勝ってしまうんやけどね。
だけど、大悟は何も頑張ってないわけではないし、今更、親のエゴや見栄で軽はずみなことは言ってはいけないと思ってるので、大悟には軽く様子をうかがう励ましのLINEをしました。
頑張ってる者に『頑張らんかい!』と絶対に言うたらあかんのよね。
子供というものは親の期待に応えようと一生懸命になりますから、頑張りたいのに、頑張ってるのに親から『頑張れ!』と言われると本当に苦悩すると思います。
強化については、分かっていたとは言え、正直、悔しい気持ちはありました。
でも、
あいつはあいつなりに頑張ってんだから『己がどう頑張るかを考えんかい!』
と自問自答すると、やっぱり静かに応援することしか出来ませんよね。
悔しい気持ちで奮起しなければそれまでだったということだし、
あいつは必ず奮起してくれる。
そう信じるだけです。
勿論、柔道だけ、結果だけが全てではないんですが、あの男は何事も奮起する奴なんじゃないかと密かに期待しています。