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先日、保護者指導者をされている方と話する機会があった。
元々自分も同じ立場だったこともあり、相談であったり愚痴を聞かせて貰う機会が多々ある。
で、今日は指導者の苦悩についての話。
今も昔も道場主であったり、指導者の子供が主力を担っているのが大凡の話です。
道場以外でも接する時間が長いんだから、そりゃそうだ、いや、何ならそうでなきゃなというところです。
そりゃたまに例外はあります。
ちょっと指導しただけで吸収してしまう能力が高い選手であったり、体格や成長の差が顕著にある場合に、時間の差を凌駕してしまうこともあります。
ただ、自分としては畳に上がって指導する立場にあるならば、我が子をもって説得力に変えると言うか、まずは自分の子供が出来ていないことを口には出来なかったので、常にプレッシャーはあった。
保護者はシビアに見ている。
いやいや、あなたの子供、全然勝てないじゃないか。
いやいや、あなたの子供、全然出来ないじゃないか。
本当にその指導で大丈夫なの?
本当に真剣に見てくれてます?
結果云々ではないけど、我が子がシャンとしてないと説得力がないと言われても悔しかったので、厳しくする時は常に我が子を犠牲し、見本にする為の技も習得させる必要があった。
大悟や大晟、その下の年代の選手達も道場を引っ張っているのは皆そうだった。
大和については、次はあれを、次はこれをと技の手本をさせたが、ほぼ100%こちらの意思が伝わって手本をしてくれた。
そんな選手がいるのといないのとでは、指導の浸透が全く違う。
自分は、そんな相談を受けて、
いや、努力して、悩み苦しむのは皆同じですけど・・苦悩するのは正解かなと・・。
子供さんが道場を引っ張って行ける選手なるよう頑張っていきましょう。
としか言いようがありませんでした。
畳の上に上がっていたら、自分が想像している以上に人から見られていると思った方がいい。
自分は常に見ていました。
どうやって勝たしているのか?
どこにどんな差があるのか?
大悟達がどんな指導者になるかが楽しみです。
自分を省みながら、なぜだ?なぜだ?と追求する指導者になって欲しいもんだ。