あそこの道場は強いけど低学年まで・・といったような声って、どこの県にもあるんじゃないでしょうか。
大悟が柔道を始めて間もなく、ふとそんな話を耳にしたことがあって、そんな選手達を見てみると、まぁ〜早いわ、強いわ、しぶといわで本当に驚いた。
道場の選手皆が左右の低い一本背負い、小内巻きをし、とにかく、ただでは負けないというしぶとさや粘りがあった。
当然ですけど、勝ちたいんで真似します。
それだけじゃ大きな子に勝てんと考え、朽木倒しを教えました。
朽木倒しが反則になる3.4年までは戦えました。
勿論、組み手もしました。
大悟は4年の時でも27キロ、5年は33キロ、6年でも37キロしかなく、小内巻き込みや朽木倒しでもしないと、当時、重量揃いだった姫路中央さんや黒田庄さんとは戦えませんでした。
邪道、低学年で終わると言われてたのも分かっていたし、勝ちにこだわっていると言われました。
けど、小さいというだけで負けたくなかったし、とにかく勝たせたかった。
勝ちにこだわって何が悪いねんと。
何の為にこんな厳しいことさせてんねんと。
・・・・。
ただ、今となれば、低学年までの柔道と言われる由縁ついては少しだけ分かるようになりました。
もし、今の知識や経験で過去に戻れるならば、間違いなく朽木倒しはさせないでしょう。
勝つことは追います。
けど、勝つことだけにこだわらず、また違う方法で先々も見据えながら指導します。
更に、もし、戻れたとして、大悟に大和と同じ指導、経験を経た指導をしたとしても、今の大悟があるとは思いません。
勿論、こうしてやれば良かった、あれは悪かった、遠回りさせてしまったという反省はありますが、あの時期、必死になって体格差に抗っていた時期、勝ちにこだわっていた時期があったからこその執念なり、今を支えるものがあると思っています。
タイミングは人それぞれですが、後悔なり反省なりする時があります。
散々否定されてきたからそう思うのではありませんが、低学年までだとか、邪道だとか、真にアドバイスをする気持ちがないなら言わない方がいいと思います。
ずっとずっと勝てる時代が続くとは限らないし、否定していた選手や道場に追い抜かれる時が来るかも知れませんからね。
長くなりましたが、私には他人の柔道、指導を語れる程、柔道を分かっていないし、正解なんて分かりません。
姿形はどうあれ、一生懸命な人間を応援はしても、否定する気にはならないということです。
でも、人間性に疑問を持っての否定はするし、悪口は言いますね・・。
ま、そこんところは御容赦してください。苦笑