
その土地”らしい”音楽というのは、確かにあると思います。
その最たる例は、いわゆる民族音楽、民謡の類や、
国による違いもありますよね。
確かに、言葉によるところも大きいですが、
でも、リズムをはじめ、音楽的な違いは、確かにあると思うのです。
そしてさらに、
都市による違いのようなものも、なんとなくあるように思います。
その土地土地によって、空気感も、街並みも、人々も違うのですから、
こういった違いは、あって当たり前ですし、
あった方が楽しいですよね。
そしてやはり、東京らしい、
あるいは、東京に似合う音楽、というのもあるのですよね。
例えば、日曜日の渋谷のスクランブル交差点に似合う音楽。
新宿の、夜のひんやりした高層ビル群に似合う音楽。
夜、一人で歩くときの、雑多な街だからこその、大勢の中の孤独みたいなものが、似合う音楽。
ロックも歌謡曲もジャズも、
日本らしい配合で、また、東京なら、東京らしい配合で、それを消化して、また吐き出して。
「お、東京らしいねえ」
そんな言葉で、子どもたちの音楽を感じてみるのもいいよなあ、と思ったりした一日でございました。
「東京」 桑田圭祐
桑田さんならではの、なんとも猥雑な、いい曲ですよねえ。
ではー。