ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




そして昨日、カワイの直営店であります「カワイ表参道」にいってまいりました。

(今日は久しぶりの長文ブログでございます

実は一週間程前になりますが、先に一度試弾に訪れまして、

その際、SK(シゲルカワイ)シリーズを全て、弾いてきたのです。

今、自宅にありますカワイの3型のグランドと同じ大きさの、

「SK-3」という全長188㎝のモデルをメインに弾かせて頂きました。

SK=シゲルカワイ・シリーズは、小さい方からSK-2,SK-3,SK-5,SK-6,SK-7,そしてフルコンサート(274㎝!)のSK-EXの6種類のラインナップがございます。

一般的な自宅サイズといのは三型、あるいは二型などでしょうか。練習用、レッスン用としては大変一般的なサイズです。

 

ちなみに、さくらんぼさんのヤマハのグランドは一型という、一番コンパクトなサイズです。

大学のレッスン室も、いちばんマジョリティは三型ですが、僕が普段レッスンしている部屋にあるのは二型のコンパクトモデルだったりします。

それでも、音の大きさは変わりませんし、ちゃんとグランドピアノとしての機能を全て備えています。

 

それ以上の大きさのは、さらなる音の違いが欲しい場合。

昨日のお話の続きでいいますと、例えば「赤」の色鉛筆でも、普通よりも深い赤色だったり、艶を感じるような赤というのがありますよね。

なので、もう、好みでもあるのですが、その好みが、奥深い。

 

でも、やはり大きさは現実問題です。

自宅に入れるのは、もう特別な用途といいますか、どうしても五型以上の大きさが欲しい!というマニアックなピアニスト向けでしょう。

五型以上は、小さなホールなどでは、コンサート用として使われることもあって、特に七型(227㎝程度)をセミコン(サート)などと言ったりもします

でも、五、六型も、どちらかといいますと、セミコンの仲間と分類されるのです。

作りも、コンサートピアノに近い作りになっているのですね。いいですねえ、セミコングループのピアノ!

 

でも、現実的には三型をば。

先週伺ったさい、SKの三型を二台、試弾させて頂きまして、その際、さらなる音の好みを伝えさせて頂きました。

それを昨日までに、SKシリーズ専門の調律師さん(MPAといいます)が調律して下さって、さらに一台追加して下さって、

計3台のSK-3を試弾させて頂いてきたのでした。

 

MPAの方、担当営業のにも立ち会って頂いてので、試弾。

お二人が後ろから見て、聴いているのですね。

なかなかに特殊な環境ですよね(笑)。

特にMPAの方は、資格試験があり、海外の有名ピアニストのコンサートでの調律師などの経験のある方ばかり。

そんな経験や耳を持っている方に、真後ろで聴かれているなか、何か弾くのですから(笑)。

 

でも、僕も正直に、その場で感じた事を、お伝えして、

さらに色々と深いお話まで聞かせて頂いて、

やはりその道のプロの方のお話は、一言ひとことが違いますね。ものすごく有意義な時間でした。

 

三台のSK-3を弾かせて頂いての、

僕の出した答えは。

 

えー、ざっくり、結果から申し上げましょう。

 

SK-5(!)を購入することに決めました。

 

と申しますのも、先週の全種類の試弾の際、このSK-5があまりにも素晴らしくて、

この一週間、ずっと悩んでいたのです。

ピアノそのものの大きさの差は、わずか12㎝。

しかし、昨日の試弾でも、このSK-3とSK-5の違いが、

どうしても、別な楽器のように違って感じてしまったのです。

 

上を知ってしまうというのはオソロシイものです。

ネットでピアノ購入のアドバイスをされている調律師さんがおられるのですが、その方の動画で

「購入予定以上のモデル(サイズ、価格)のピアノは決して触ってはいけません。勿論、弾いてはいけません。ピアノは上を見たら、きりがないのですから」

というものがあったのですが、これはもう悪魔の手招き。

弾いてみたくなるに決まっているじゃないですか。隣にあるのですから(笑)。

右から、SK-3,SK-3,SK-5,SK-6。(もう一台のXS-3は別なところに設置されていした)

勿論別室に厳かに置かれた、SK-EXは凄すぎましたが、全てが現実離れのスーパーピアノ。自分で所有する選択肢にはとても、です(笑)。)、

 

さて、というわけで、

ここで、妥協はできません。

お安い買い物ではございません。それゆえにも、本当に欲しいピアノを購入しなければ、僅かな後悔であっても、それは膨らむばかりというのは目に見えています。

こ・れ・し・か・ない!

というピアノを、何が何でも迎え入れたかったのです。

 

そして、購入してきてしまいました(笑)。

 

かっちまったぜー

 

但し、シゲルカワイは「選定」と言って、必ず2台以上の同じモデルを弾き比べて、気に入った一台を買ってもらうという売り方

大変に人気のSKシリーズ、次の一台が出るのが、なんと、今年の8月(あるいは9月)の予定だとのこと。

 

店頭にある一台は、直営店には、全国からお客様が試弾に来られるため、

常時全SKシリーズを揃えておかねばならない決まりがあるそうで、

ですので、僕がとても気に行ったこの目の前の一台は、今売って頂くことはできず、逆に、このきまりがあるので、ここから出ていくことは8月(か9月)までは絶対にないそう。

ということで、夏に仕上がってくる新しい一台と、この目の前の一台を、改めて「選定」8月まで、約半年以上の待ちになったのです。

 

しかし。

しかしですよ。

 

ここでカワイさんがアクロバットなご提案をして下さいました。

なんと。

ちょっとあまり詳しくは書けないのですが、

今回、特別な計らいとして、僕のところにSK-5が来るまでの約半年の間、

昨日まで僕が買おうと思っていたSK-3を一台、貸して下さるのだそうです

納入は来月3月末頃の予定ですが、そこから約半年、SK-3を好きなだけ弾けるのです。

そして、緑ちゃん倶楽部でも、このSK-3でレッスンが出来るのです。

素晴らしいですよね。

 

そして、8月、か9月には、

いよいよ、晴れて、SK-5がやってくるのですよ

 

というわけで、まずは今月、そして来月は、

僕がこの7年、毎日の練習で使ってきた、そしてSTAYCHILLの曲を作曲したKG-3でのレッスンをさせて頂き、

昨日のMPAの方も「KGはいいピアノですよね。まだピアノが大量生産になる前の、手作りの時代の名機だと思っています」と仰っておりました。

そして、SK-3、そして、SK-5と、僕の夢に向かってどんどんグレードアップしていきます。

皆さん、ご遠慮なく、どしどし、弾きにいらして下さいね

勿論、ご希望でしたら僕もいつでも弾きますよ

2025年、新たな、ピアノの冒険の始まりでございます。

 

ではー。



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