【第7回フラワーフェスタ、15日まで開催中】
奈良県営馬見丘陵公園(広陵町~河合町)で「第7回馬見フラワーフェスタ」(10月7~15日)が開かれている。ダリアやコスモスなど約25万株の花々が、甲子園球場十数個分の広大な公園を華やかに彩る。公園散策は春4月以来ほぼ半年ぶりで、まず公園館に立ち寄った後、中央エリアのバラ園や「花の道」へ。バラ園のそばでは色とりどりのコスモスが大きな輪を描いて咲き乱れていた。ただこれまで見慣れた風景とちょっと違う。円形のお花畑の中心にあるはずの巨木が忽然と姿を消していたのだ。
その巨木は北米原産の常緑針葉樹センペルセコイア(スギ科セコイア属)。これまでチューリップやコスモスなど四季折々の花の輪の中心にあって圧倒的な存在感を発揮してきた。いわば中央エリアのシンボルツリー的な樹木。改めて3年前の2014年4月に撮った写真(下の写真㊧)を見ると、逞しい生命力を示すように緑は濃く幹は天高く伸びていた。
ところが今年4月のチューリップフェアの際に撮った写真(㊨)ではすっかり元気をなくしてかなり落葉し背丈も縮んでいるようだった。記念館によると、結局樹勢を回復できず枯れてしまったため5月頃やむなく伐採したとのことだった。〝ナラ枯れ〟が全国的に問題になっているが、同公園内では雑木の立ち枯れも増えており、相談窓口の方は「伐採が追いつかない状況」と嘆いていた。
そうした問題を抱えながらも、園内ではフラワーフェスタに向けて丹精込めて栽培した花々がちょうど見頃を迎え連日多くの来場者でにぎわっている。奈良県はダリアの球根生産日本一とあって、北エリアのダリア園では約120種1000株の多彩なダリアが見事に咲き誇る(上の写真㊨)。このほかニューギニアインパチェンス(下の写真㊧)や宿根サルビアの仲間(写真㊨)、ジニア(百日草)、マリーゴールド、キバナコスモスなども起伏に富む園内を色鮮やかに彩っている。植木市や園芸相談、ステージイベント、人気シェフが特別メニューを提供する「シェフェスタin馬見」なども開催中。