く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<日中友好フェス> 香芝市ふたかみ文化センターで開催

2017年12月04日 | メモ

【琴の演奏、詩吟、京劇、特別公演……】

 奈良県香芝市のふたかみ文化センターで3日「第8回日中友好フェスティバル」が開かれた。琴演奏家の前田琴瑟さん(生田流大師範)が伝統芸能の琴を通じ市民レベルで日中交流に取り組もうと、18年前に第1回フェスティバルを開いたのが始まり。今回は琴の演奏や詩吟、京劇、特別講演のほか、シャンソンやエレキギターの演奏などもあって、多彩な出し物に会場の観客から惜しみない拍手が送られた。

 前田さんの父親は日中戦争に従軍し終戦翌年に帰国したが、思い出すのがつらいのか、生前、戦争のことを一言も話さなかったという。その姿から平和の大切さを痛感していた前田さんは21年前の1996年、桜の苗木を中国新疆大学に植樹した。これを契機に中国との交流が始まり、第1回フェスティバルを開いた99年には北京と上海で中国建国50周年記念行事に出演、その後も香港や湖南省長沙市、西安など中国各地で琴の演奏を披露してきた。

 

 今回は第1部の最初と最後に前田さんが「絲綢之路(シルクロード)」と「朱鷺(とき)のように」を演奏(上の写真㊧)。その間に詩吟の朗詠やエレキギターの演奏などがあった。第2部は胡金定・甲南大学教授(中国福建省生まれ)の「日中国交正常化45周年」と題した講演からスタート(写真㊨)。胡金定さんは「中国―日本はいま難しいときを迎えているが、個人レベルの交流は熱気に包まれている。このフェスティバルを通じ友好の種を持ち帰って育ててください」などと話した。

 

 この後、松本かずこさんのシャンソン(写真㊧)、前田さんの琴演奏、中国古典劇の京劇(写真㊨)などがあった。松本さんの出演は今年2月に知り合った胡金定さんとの〝縁〟によるものという。京劇は秦爽さん・秦勇作さん姉弟が中国・北宋時代の武侠物「楊家将」を演じた。秦爽さんは甲南大学中国語講師で「秦皇閣:芸術文化サロン」代表も務める。文化交流を通じ日中の架け橋を目指しているそうだ。最後に出演者全員が会場の観客と一緒に坂本九の「上を向いて歩こう」を合唱し2時間余の友好フェスティバルを締めくくった。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする