く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ナツハゼ(夏櫨・夏黄櫨)> 葉が初夏から鮮やかに紅葉

2019年11月27日 | 花の四季

【ブルーベリーの仲間、黒く熟した実はジャムなどに】

 日本から朝鮮半島南部、中国中部にかけて自生するツツジ科スノキ属(ヴァッキニウム属)の落葉低木。名前にハゼと付くが、分類上ウルシ科のハゼノキとは全く縁がない。その名は初夏から赤く染まる葉の様子を、秋に鮮やかに紅葉するハゼに因んで名付けられたという。紅葉の美しさや愛らしい小花などから庭木や盆栽、花材などとして人気を集めている。

 成長すると樹高は2~3mになる。花期は5~6月頃。総状花序を横向きに伸ばし、径7~8mmほどの鐘形の赤みを帯びた淡黄緑色の小花を下向きに鈴なりに付ける。10~11月頃、赤褐色だった果実が次第に黒くなって熟す。ナツハゼはブルーベリー(北米原産)の仲間で〝日本のブルーベリー〟や〝黒い真珠〟などと呼ばれることも。果実はブルーベリーより一回り小さいが、房状にたわわに実る。アントシアニンなど健康にいいポリフェノール類を多く含み、生食のほかジャムや果実酒などに用いられる。

 ナツハゼの変種に花序の長い「ホナガナツハゼ」(ナガホナツハゼとも)、関西以西に分布し葉に粗い毛が生える「アラゲナツハゼ」がある。属名のスノキは「酢の木」で、葉を噛むと酸っぱい味がすることによる。国内にはこの属の植物が19種自生する。主なものにウスノキ、コケモモ、クロマメノキなど。その多くがナツハゼ同様食用にもなる。

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