く~にゃん雑記帳

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<大和文華館> 「桃山・江戸文化の輝き」展

2021年04月11日 | 美術

【国宝の屏風や重文婦人像」など50点】

 大和文華館(奈良市学園南)で桃山時代~江戸時代の美術・工芸品を一堂に集めた「桃山・江戸文化の輝き」展が始まった。展示作品は参考出陳も含め50点。この中には国宝「婦女遊楽図屏風」や「婦人像」「中村内蔵助像」などの重要文化財3点も含まれる。全て同館の所蔵作品で構成しており、桃山時代―江戸前期―中期―後期と時代を追って展示されている。会期は5月16日まで。

 会期中、毎土曜日には同館学芸部による「スライドによる展覧会解説」が開かれる。初回の10日に解説を担当した宮崎ももさんによると、美術史上でいう「桃山文化」は歴史上の安土桃山時代とは少し違って慶長年間(1596~1615年)まで含まれる。展示作品の中で同時代を代表するものとして挙げたのが「婦人像」。数珠を手に高麗縁の上畳に端座する女性が描かれている。上部が切り取られているため像主は不明だが、豪華な辻が花染めの着物をまとっていることなどから名のある武将の夫人とみられる。高台寺蒔絵の「蒔絵桐文阿古陀形手焙(てあぶり)」は大きなカボチャのような形(径42.8cm)。文禄三年(1594年)の銘が刻まれている。桃山時代ではほかに「阿国歌舞伎草紙」(重要美術品)や「螺鈿蒔絵鳥獣草花文書箪笥」「赤織部沓茶碗」など。

 江戸前期ではまず国宝の「婦女遊楽図屏風」(六曲一双)を代表作として挙げる。九州・平戸藩の松浦家に伝わったことから「松浦屏風」とも呼ばれているもので、金地に遊女や童女が等身大に近い大きさで描かれている。「沃懸地(いかけじ)青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒」(重文)は伝本阿弥光悦作で、下絵の作者は俵屋宗達ともいわれる。江戸前期の展示作はほかに「伊年」印のある「草花図屏風」(六曲一隻)や狩野探幽筆「古画縮図(花鳥)」、土佐光起筆「林和靖梅鶴図」など。

 江戸中期の作品「中村内蔵助像」は尾形光琳が描いた唯一の肖像画。光琳の作品には制作年が不詳のものが多いが、これは画賛から元禄17年(1704年)と分かっている。像主の中村内蔵助は京の銀座の頭役を務めた役人で光琳にとって最大の支援者だった。渡辺始興筆「四季花鳥図押絵帖屏風」(六曲一双)は花鳥画12図を貼って仕立てたもの。江戸後期の展示作品には円山応挙筆「雪汀双鴨図」、伊藤若冲筆「釣瓶に鶏図」、池大雅筆「七老戯楽図」、英国の銅版画を水墨で写した石川孟高筆「少女愛猫図」、「赤色薩摩切子皿」などがある。今回の展示会には豊臣秀吉、前田利家夫人(まつ)、古田織部、小堀遠州の書状なども展示されている。

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