お疲れ様です。
こちら金沢、4月になりましたが、雪です。病院は暖かいのですが、外はまだまだ寒いです。気温の変化があります。皆さま、健康には十分ご注意を!
ということですが、今日も差し入れして頂いた小説です。
志駕晃さんのスマホを落としただけなのに
です。
志駕晃さん、検索によると、日本放送プロジェクト専務取締役、ラジオディレクター、プロデューサー、そして小説家、なんと漫画家でもあるとか?多彩な才能の持ち主ですよね。
今回の、スマホを落としただけなのに
はデビュー作、そして、これは、第15回「このミステリーがすごい!」大賞最終選考作品の「パスワード」を改題して加筆したものなんだそうです。更に累計50万部突破、2018年12月には、北川景子さんなどが演じ映画化、私は見てなかったのですが、大ヒットしてます。面白いはずですね。
そして私的にも、こちらの作品を読むことをオススメします。というのは、この小説で取り上げているテーマです。面白いということの他に勉強になるというか、現実を知ったというか…
タイトルとお分かりの通り、皆さまが愛用しているスマートフォン、そのから広がるITの犯罪、しっかりと取材して作られているのだと思います。現実にも可能といえば可能、実際に十分あり得る内容なのです。
例えばこのセリフ
自分の誕生日を銀行のパスワードに設定するのは、泥酔した女性の深夜の一人歩きぐらい危険だ、誕生日以外でも電話番号、住所、車のナンバー…、数字だけで作られたパスワードなど、本気で突破しようと思えば簡単だ。そもそも四桁のパスワードなら0000から9999まで順に入力すれば、10000秒、つまり3時間たらずで突破できてしまう。
そして、他人の情報がFacebookやLINEなどのアプリから、わりと簡単に収集できてしまう現実。なりすましによっての悪用、フィッシングメールでパスワードを盗みとる手口、さらに、ネット上に足跡を残さない、Torというソフトウエア、犯罪の手口はインターネットで我々が普段アクセスできない場所、ダークウェブに存在するということ。今まで知らなかった現実が登場します。
そう、このセリフにもあるように
今の世の中スマホが使えないだけで、全く身動きが取れなくてなるのがよくわかりましたよ
スマホがないと、何もできなくなってしまう。実際これも現実となってます。
そんな意味で、情報機器に囲まれ便利な環境で暮らしていますが、そのすぐ裏には危険な現実がある。そんなことに気付かれされた次第です。
なので、この小説は私的にオススメです。しかも面白いです。
志駕晃さんの作品、この他にもいろいろとあるようです。興味津々、次の作品もまた読みたいです。
ということで、今日は、「スマホを落としただけなのに」のご紹介でした。