お疲れ様です。
今日も病院からです。こちらは順調に回復してます。皆さまお元気ですか?
今日も健康第一で頑張りたいと思います。
ということですが、今日も病院にあった本からです。
フランチェスコ・アルベローニ
大久保昭男=訳
他人をほめる人、けなす人
です。
フランチェスコ・アルベローニはイタリアの社会学者、沢山の著書があるようですが、
哲学、宗教、文学にも造詣が深くイタリアきってのモラリストとして知られているそうです。
この本の内容も凄い、いろいろな人について冷静に客観的に分析した内容が書かれてます。
目次からさらっと抜き出すと
日常に出会う人
・楽観的な人、悲観的な人
・皮肉な人、熱狂する人
・陰口をたたく人
…
人の上に立とうとする人
・他人を指導する人
・部下に確信を持たせる人
・専制的な人
・コンセンサスをつくれる人
…
社会を支える人
・企業に連帯する人
・企業と一体化する人
・不適応を認めない人
…
よりよく生きる人
・成功だけを求める人
・冒険できる人
・忍耐を習得できる人
・挑戦しつづける人
…
自分らしく生きる人
・自分の感情を恐れない人
・危険を受け入れる人
・情熱的に夢見る人
…
などなど、よくこれだけ、いろいろな人について書いたなあ。というのが正直な感想です。
そして書かれている事はほとんど納得してしまいます。良い悪い含めてそんな人はいるなあって感じです。
人間関係で少しギクシャクする時って、タイプが合わないことが原因。そんなことはありませんか?
そのことは常々感じますが、
この本を読むと、これだけ多くのタイプがあるのならしかたがないなあ。とも思ってしまいました。
いろいろと思い悩むときに、この本をながめると、案外なっとくできて、悩みが収まるかもしれません。
そんな本から少しだけご紹介したいと思います。
◆一人で道を歩める人
人生のあるおりに、いまだ足を踏み入れたことのない新しい道に入りこむことがある。学行を終えて、職を探すために、郷里を後にし、大都会に出る決心をするときなどにそれは起こる。あるいは、安全な職を棄てて、企業家として生きるとき…
これらすべての場合に、我われは、安全で予測できる、見識った世界をあとにして…、結果がどうなるか皆目見当がつかないままに、当てもなしに行動しなければならない…
目標に近づくと、困難がいっそう大きくなるように思えることもある。しかも、もっと衝撃的なのは、困難の半分が外の世界にからくるのに、残りの半分は、自分の側、自分の味方であるはずの人びとの離反と無理解からくることである…
なぜなのか。それは、我われがグループから離れたからであり、彼らの一員ではなくなったからである…
こうしてあなたは一人で這い回るはめになるが、あなたに最も親しいはずの人びとは、あなたの苦しみにも不安にを気づかない…
もし、改革の試みがうまくいかなければ、批評家たちは自分らが正しかったと言って歓喜するだろう。けれども、ふつう、勝利するのは改革を志した者である。彼は全力を傾け、死力をつくすからである。そうなると、彼の勝利を、見て、グループは彼と彼の成功を横取りしようて微笑みをたたえて彼ににじり寄る。遠い親戚はおろか、同郷人までやってきて、だれもが、彼のことは理解していたという。「憶えているだろう?憶えているよな!」…
飛び飛びですが、こんな感じです。こんな取り巻きは、ちょっと嫌だなあと感じますが、自分を含め知らないうちこうなっていたかもしれません。
この中の文書を読むことで、納得できることもあり、反省するところもあり、いろいろと考えさせられました。
今は入院中で時間もあり、考える時間もあります。さすが病院に置いてある本だなあ
なんて感心もしました。
いろんな意味で、一度読んでみても良い本だと思います。もし興味があれば是非ご一読下さい。