さくら日記でございます。

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★勝てるメンタルと科学的根拠とは?「原監督」と「根来教授」の対談より

2019-12-28 10:10:16 | 「本」

お疲れ様です。
みなさまお元気ですか?

今日は先日の本の続きです。
青山学園大学陸上競技部監督の
「原晋(はら すすむ)」
さんと
ハーバード大学医学部客員教授の
「根木秀行(ねごろ ひでゆき)」
さん
の対談
「勝てるメンタル 青学駅伝選手たちが実践!」
の続きです。

早速内容ですが、
「勝てるメンタルを作るには科学的根拠が必要である」
これについてです。

それを説明するにあたり大切なことを
医学のスペシャリストの立場から「根木」
さんが語ります。

まずは、「二大制御機構」これを理解する必要がある

人間の体を考えると
まず、土台に「遺伝子」があります。
その上にこの「二大制御機構」が組み込まれます。
そして、その機構のひとつが自立神経系制御機構
もうひとつはホルモン系制御機構です。
さらに、その上に毛細血管が張り巡らされ
体内のいたるところに栄養素が運ばれる
このような仕組みで身体が成り立ちます。

この仕組みを理解することが
大きなテーマとなります。

なので、根性だ、気合だと言って
過酷なトレーニングを繰り返す。
過度のプレッシャーやストレス
それによって睡眠負債が
たまってくるなどなど

身体のバランスを崩すような負荷がかかると
こんな状態では
持っている力を思う存分に発揮することはできません。

そんな状態が発生すると
自立神経、ホルモンのゆらぎが多くなり
体全体に張り巡らされている毛細血管に
充分に血液が行き渡らなくなり
様々な部分が劣化していきます。

筋肉が硬くなる
柔軟性を損なう
骨に届く血液量が減り
骨折しやすくなる

様々な症状が現れます。

なので、自分の体の状態を把握し
それをコントロールしていくこと
それができると、その先に「勝てるメンタル」
が見えてくる、繋がってくる
ということなのです。

例えばというところで
アメリカーのメジャーリーグの投手の例が
紹介されてました。

この選手、見た目にはそんなふうには
見えませんが、流石プロスポーツの世界
プレッシャーはかなりのものがあるのだと思います。
マウンドで「過呼吸」という症状に悩まされていたそうです。

それに対してどのように対処したかというと
こんな感じです。
この選手はブルペンから出て行く投手なので
仕事が始まるのは夜の9時過ぎからです。
それに合わせ呼吸を整えていきます。
まずは、午後の3時あたりから少しづつ呼吸を整えていきます。
そして、試合が始まり、5回くらいにブルペンに
入るのですが、そこでまた別の方法で呼吸を整えます。

さらに出番が近づく午後8時にもう一回
大事なのは、段階的に自立神経を整えること

なんだそうです。

このようにして、
身体的なバランスが
プレイするタイミングで
最高の状態になるように
調整していきます。

このように「二大制御機構」のひとつ
「自立神経」を整えることは
パフォーマンスを発揮するには
注目すべき大きなポイントとなります。

そして、この「自立神経」のバランスを取る上で
大切なこと
って、みなさま何だと思いますか?

そうです、そのとおり「睡眠」なんです。
ここで大切になるのが
「サーカディアンリズム」
いわゆる体内時計ってやつです。
これに合わせた睡眠をとること
これが重要
となります。

なので、寝る前のスマホであるとか
夜中のトイレで電気をつける
こんなことでも、自立神経への影響してしまうので
注意する必要があります。

かと言って、そればかりに過敏になっていては
本末転倒なのですが、

要は、ただ単に「早く寝ろ」とか
「夜のスマホはやめろ」と言うのではなく
「睡眠時間を削ってまでやってしまうと
自分に跳ね返ってくるんだよ」

ということを選手自体が理解し
考えながらやれるように
そういった指導が大切になってくる

そんなメッセージが語られてました。

まだまだ、なるほど!
と思う話盛りだくさんなのですが
今日はこのくらいにしたいと思います。

ということで
今日はスポーツと医療の第一人者、世界で活躍する
「原監督」と「根来教授」の対談のつづき
でした。