言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか <19>

2011-07-18 10:54:50 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第19回目です。

「9.コピーは、詩と似て、非なるもの」


数年前、よくテレビでよく放送されていた日本生命の「愛する人のために~」というCMを覚えていますか。
そのボディコピーは、有名な詩人、谷川俊太郎のコピーだということは、画面の下に小さく表示されるので判ります。

それではあれが「詩」かというと、そうではないと、わたしは思っています。
谷川俊太郎という詩人が書いた「コピー」です。わたしに言わせれば、よく彼ほどの詩人が、一私企業のために「コピー」を作ったなあと感心する一方、あのコピーが谷川俊太郎の作だと知って、ちょっとがっかりしました。

なるほど、文章そのものは詩人らしい細やかさが溢れたいいコピーです。あれが、コピーライターの作だったら、僕は文句なしにそのコピーを誉めたでしょう。しかし、あれは谷川俊太郎の「詩」だとしたら、何とあざとい「詩」だろうと思ます。

広告のコピーとは、まず、広告する企業なり商品なりを、宣伝するために書かれる純粋な文章であって、そこに「商品を売る」という文面があっても、それはあざといとは言えません。それが、広告におけるコピーの役割ですから。
しかし、あの「詩」とも「コピー」とも、読者にどちらともとらせるやり方は、ちょっと卑怯ではないでしょうか。

古今東西の名作の文章を引いてきて、それをヘッドラインなどに結びつけるやり方の方が、まだいいと思います。

コピーは、純粋な広告文です。その中には「詩」のような形をとるものをあるでしょう。小説のような形式で、うまく商品に持っていく手法もあるでしょう。それは、コピーライターの腕です。

しかしコピーライターは、詩人であってはいけないと、わたしは思っています。コピーが「詩」になったら、逆に商品を購入する人に対して嘘をいうことにならないでしょうか。

コピーも、詩も、クリエイティブなものですが、目的は180度違うということを肝に銘じていてほしいんです。

今回は、あえて、苦言を呈しました。

天下の大詩人に喧嘩を売ったわけではなく、あれを、日本生命の広告コピーとするなら、作者名を出さないでほしかった。コピーライターとは、あくまでも表には出ない職業なのですから。

あそこに「谷川俊太郎」という名前が出た瞬間、僕は日本生命のあざとさを見たように思いました。

名前を出してほしくなかった。

あそこに谷川俊太郎という名前を出した瞬間、日本生命の底の浅さがのぞいてしまった感じがします。名前を出さずに、あのコピーを出していれば、よかったのに。

しかし、これから本格的にコピーライターとして飯を喰っていきたい方は、あの「詩」か「コピー」か判らないような文章をよく読んで、自分のものにしてもらいたいと思います。あれは、広告のコピーとしてはとてもいいものだと思うから。

なんだ、矛盾しているじゃないかという人もいるだろうけれど、あれをコピーとして考えるなら、とてもいいコピーなんです。なかなか、あんないいコピーは書けません。


<20>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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コピーライターになりたいか <18>

2011-07-12 09:27:01 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

ほんとうですと、昨日の投稿分ですが、都合により、今日の投稿になります。
ごめんなさい。
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それでは第18回目です。

「18.あり得ないことも、考えよう」


今回は前回の「常識をひっくり返そう」とよく似た内容ですが、コピーライティングにはあり得ない、そんなこと起こる分けないじゃん、というようなこともアイデアの中に入れていかないと、到底いいコピーは書けないということを今日はちょっと書いてみます。

昔は人間は空を飛ぶことはできなかった。しかし今では道具の力を借りてだが、人間は空を飛んでいる。
このように、何かひとつプラスすることで、あり得なかったことが、当たり前のようにできる。

コピーは、その何かであり、商品にプラスするものでもあります。ですから、あり得ないものも、ひとつの提案として入れてみましょう。あり得るものなら、逆にだれが考えてもいいものだし、だれでもが思いつくようなことです。
しかし、あり得ないもの、あり得ないことは、なかなか誰にでも思い浮かべられるものではありません。だからあり得ないことなんです。

しかし、無から有を生み出さなければならないコピーライターは、そんなあり得ないことも、視野に入れて頭の中で嵐を起こさなければなりません。

こんな例がありました。
ある酒屋さんの話。

普通ならあり得ないネーミングの清酒をつくり、売り出した。
 その名は
   ↓
   ↓
   ↓
    →  →  →  『貧乏神』

普通、清酒ならめでたい名前にするのが多いようですが、あえてこの酒屋さんは、自店のオリジナルブランドとしてつくり、そして見事に売り切りました。

しかしやはりそのまま店に陳列しておくだけでは絶対に売れません。どんな工夫をしたでしょうか。

その酒屋さんは、マスコミにプレゼンし、店でもユニークなPOPで対応しました。そうすると、面白いネーミングなので、地元の新聞やテレビでは取り上げてくれたらしい。

あなたなら、こんなネーミングの商品がまわってきたら、いったいどのように料理しますか。

「貧乏神を飲み干してしまおう」というコンセプトでつくるのが一番だ。この不景気から脱出するためには、貧乏神をパアーと飲みこんでしまうのが一番いい。
多分このネーミングは、そんなところからの発想だったのではないかと思います。それなら、「貧乏神」というネーミングがグ~ンと生きてくる。はつらつとさえしてくるから不思議です。
逆にそれが貧乏神だからこそ、たくさん飲んでもらえる。残ったらたいへんだから。

そういうことです。あり得ない商品、あり得ないネーミング、あり得ない使い方。あり得ないものにはすごいインパクトが内包されています。そのあり得ないものを取り出して、世に出していくのも、これまたコピーライターの役目であるとも言えるのではないでしょうか。

あなたなら、どんなあり得ないものを生み出しますか。
みんなから「あり得ね~よ~」というブーイングが聞こえれば半ば成功したようなものです。
がんばってください。

<19>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <17>

2011-07-04 12:07:46 | コピーライターになりたいか
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それでは第17回目です。

17.常識をひっくり返そう


それは常識的だとか、そんなこと知らないのか常識だよ、なんだよそれ、常識じゃない、というように、「常識」という言葉は、だいたいにおいてネガティブな意味、馬鹿にするような形で使われるのがほとんどです。

しかし、常識はバカにできません

それは、長い年月をかけて培われてきたひとつの真実だからです。常識を本当に常識として認めるのは、難しい。難しい数学を解くようなもので、じゃあこの常識は、なぜ常識になったんだ、と聞かれると、なかなかちゃんと答えられる人はいません。多分。

だから常識を常識としてちゃんと認めていないと、ホントに常識はずれなバカなことを言ってしまったり、やってしまったりして、それこそバカっ恥をかくはめになってしまいます。そういう意味では、人はまず常識をよく知っておく必要があります。それが学校教育であって、常識をしっかりと身につけてから社会に出ていくというのが本来の姿です。

それがいつの間にか、学校はひとつ上の学校に行くための機関でしかなくなってから、世の中がおかしくなってきたのです。常識を持たないまま、ただ受験用の知識だけを身につけて社会という荒波に放り出されるから、ニートなどという馬鹿な集団が出現してきたのです。

常識をまずしっかりと持ちましょう。

しかし。しかしです。
それだからこそ、広告宣伝するためには、それを180度転換させて、読む人、見る人を驚かそうとしなければ、新しい発想やそのための知識は出てきません。

最近上記のような例で、新しい時代を切り開いた人がいます。
それがホリエモンです。

たまたま彼は、法律に触れることをやってしまったので、ああいうことになってしまいましたが、彼の、この行き詰まった経済環境に風穴をあけ、コンピュータを駆使して、21世紀の企業つくり、閉塞感の漂っていた経済状況を打破した功績は、はかり知れません。

彼はしかし、常識がなかったのでしょう。だからこそあんなことになってしまったのだと思います。

いいコピーライターになるためには、しっかりと常識を勉強し、よく把握していないとなれないと思います。常識をしっかりと身につけてから、その常識をひっくり返すのです。

快感でしょうね。見事にひっくり返せたら。快感があった時に生まれたコピーは、きっとみんなから支持されるものになると思います。

いい常識を身につけてください。

そして、常識をきれいにひっくり返してみてください。


<18>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <15>

2011-06-20 10:21:39 | コピーライターになりたいか
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それでは第15回目です。

15.アイデアをいかにものにするか


パッとアイデアが浮かんだら、どうします。
それは、
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
まずやることは、紙に書くことです。
とにかくまず、思いついたら紙に書いてみる。ほとんどの人は、コンピュータに打ち込むよりも、紙に書いた方が絶対に早い。

コピーライターをやっていて、ブラインドタッチできる人ってあまりいませんよね。
(いたら、ちょっとだけ尊敬しちゃいます。)そして、手で書いたものはどうしても字が乱れてもいますが、とにかく出てきたアイデアを逃さないうちに、記憶にとどめようとしますから、パッとどこかに、いつ飛んでいってしまうかも判らないから、素早く紙に書きとめます。そんな時に、字の上手下手を気にしている人は、コピーライターなんてやめておきましょう。絶対に向いていませんから。

グチャグチャの字。いいんです。それでいいんです。その方がいいんです。
コンピュータに思いついたことを打ちこむと、文字が活字になるので、どうしても推敲しづらくなってしまう。いかにもそれでいいよ、とコンピュータが言っているようで、いいフレーズになりにくいものです。

それよりも、紙に書いた汚い文字は、どうしても整理しなくてはならないので、その整理と合わせて、不思議と頭の中でも、推敲を始めます。そうすることで、さらに新しいアイデアが少しずつ、少しずつ、湧いてくるんです。

不思議と、アイデアをそのままコンピュータに打ちこんでしまうと、新しいアイデアが湧いてきにくいのです。(これはわたしだけでしょうか)書きなぐったひとつの言葉から、また次のアイデアがふっと湧いてくる。不思議です。

できるだけアイデアが出たら、それからやっと、自分の思うアイデアを清書し、それをコンピュータに打ちこんで残しましょう。いつか、日の目を見ることがあることを祈って。


今回の内容は短いので、ちょっと実際のコピーの勉強をしてみましょう。

あるラジオCMのコピーに注目してみました。
ラジオをよく聞いていると、特にAMではしょっちゅうCMが流れてきて、いちいちそれに耳を入れていると食傷ぎみになるので、あまり注意して聞いてはいないのですが、たまにふっと引きつけられるコピーに出会います。
あるとき、そんな面白いというCMがありましたので紹介します。

それは出版社の祥伝社のCMです。カーラジオなので、メモができませんので、原文は記せませんのでその内容をちょっと言います。

それは、女性ふたりの掛け合いです。OLらしい設定です。

ひとりが言うのです。
「温泉に行こうと思って『温泉治癒力の--(タイトル忘れました)』っていう本買っちゃったけど、間違っちゃった。でも面白いよ」

そうするともうひとりも言うのです。
「わたしも料理のレシピだと思って『--(タイトルを忘れました。食品関係の専門書っぽいタイトルでした)』って本買っちゃった。でも読んでみたら、面白かったよ。」

「間違っちゃったけど、面白いよ」
このCMを聞いて僕は、こんなコンセプトもあったのかと、『目からウロコ』でした。

そう『間違っても、面白い』です。
広告の基本は、商品なり、企業なりを間違いなく正しく伝えなければならないということです。

それが、どうですか。

       『間違っても、面白い』

間違っても、それがおもしろかったらいいじゃないか、とまでこの祥伝社という会社は言っているのです。さすがにエンタテインメントの会社ですね。

       『間違っても、面白い』

あまり真似はできません。下手に真似をすると、とんでもないことになってしまいます。

このCMでは嘘を言ってません。だから『間違っても、面白』くていいのです。『間違っても、面白い』と言いながら、ちゃんとそれが専門書であること、祥伝社ではこんな専門書も作っていますということを宣伝しているのですね。
うまいなあと思いました。
 
テレビは映像でインパクトを与えることができますが、ラジオはコピーのインパクトが勝負です。
まだ新人のうちは、ラジオのCMという分野は、とても勉強になります。できるだけラジオ、それもCMをできるだけたくさん聞いて、あなたのコピー力をどんどん養ってください。

<16>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <14>

2011-06-13 09:52:24 | コピーライターになりたいか
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それでは第14回目です。

14.ターゲットは、決めつけない

  
販売促進の第一歩は、ターゲットを明確にすることだと教えられます。果たしてそうでしょうか。
この多様化した世界、そんなに単一で括っていいものでしょうか。
  曰く、団塊世代の特徴は……
  曰く、団塊ジュニアの特徴は……
  曰く、女子高生は……
  曰く、曰く、曰く、………………・・・・・・・・
そんなものは、本当はないのです。幻想なんです。
なのに、なぜマーケティングがもてはやされるのか。それは、販売する方に自信がないからです。こんな商品を作ったんだけど、どういう風に販売していいか判らない。だから、マーケティングをしてターゲットを決めたい。
こんなときこそ、マーケティングをすればいいんだと言われますが、それは、ちょっと違います。それは、逃げているんです。

そんなときは、その製品が持っているイチ押しの特徴をアピールするんです。その他にこんな使い道もあります、なんてことは一切うたわない。その他の使い道は、その製品を手にした消費者に決めてもらえばいいんです。消費者が、開発者には思いもつかなかった使い道を教えてくれます。

また、はっきりいって、特徴のない新製品は世の中の役に立たないから、売れません。そんな製品をまかされるコピーライターは、悲劇です。でもそんなときは、それなりにがんばって自分でその製品の特徴を見つける、というか、自分でそれを使う生活を想像するんです。そうしてうまく世に出た製品も中にはあります。(今ここですぐに例をあげるということはできませんが)

何年か前にこんな商品が開発されました。
それは、大便のいやな臭いをなくすという健康食品です。病院の看護士さんや介護する人たちの意見から生まれた商品です。そしてそういったターゲットに向けて販売されました。

売れました。
しかし買った人を調べてみると、びっくりです。若い女性がたくさんいたんですね。病院や老人ホームなんかよりも一般的に薬局でたくさん売れたのです。

なぜか、判りますよね。若い女性だから、あの臭いが嫌だったんですね。特に自分の家でだったら、いいんですけど、会社なんかでは、自分の後にすぐ誰かにトイレに入られると、あのときの臭いが残っていて嫌ですし、他人に自分の便の臭いを残すなんてたえられませんから。

この話なんか、まったくのマーケティングが台なしになったいい例です。
どんなところにニーズがあるか判りません。マーケティングは必要だとは思いますが、頼り過ぎると危険なんです。誰だって、どの世代だって、男だって、女だって、ひとりひとり違います。十人十色っていう諺がそれを物語っています。

そういう割には、人間はいろいろと決めつけたがるんですよね。決めつけないと、マーケティングができないみたいに。じゃなくて、この世の中は、昔から自分の好みの店を作り、そのテイストにあった人が応援してくれているだけのことなんです。ただ、その店が売れるのは、そのテイストに合った人がたくさんいただけのこと。そんなに自慢することでもありません。

言い換えれば、それだけその人の趣味は多数の人と同じだってことです。他人の嗜好と違うことをすれば、支持されないというだけのことなんです。

コピーだって同じことです。
あまり勢い込んで売るターゲットを決めつけないことです。自分の嗜好をフルに働かせて、これは自分なら欲しいなと思うんでしたら、自分に向けて、情報を発信しましょう。

しかしすべての仕事が自分好みではありません。ときには、こんなもの、自分ならいらないと思うものでも、コピーは作らなければなりません。そんなときは、どうするか。そんなときは、その商品の特徴を、それも一番面白い特徴を取り上げて、それをコピーに仕立てるんです。

こんな特徴があります。その特徴に関心のある人は買って下さい、と訴えるわけですね。だってどんなにいい特徴であっても、いらない人にはいい特徴ではないのですから。

わたしは、今まで数えきれないほどコピーを作ってきましたが、ターゲットを決めたことはほとんどありません。相手からレクチャーを受ける際に、特徴はこれこれ、売りたいターゲットはこれこれと必ず言われますが、あまり参考にはしません。

自分ならこれをどう使うか。まず最初にそれを考えます。
そしてシュチェーションを設定します。ドラマの台本を書くように考えます。
しかし、プレゼンには、相手先の要望していたものを1案は用意しておきましょう。
自分の1押し、2押しを1案、2案にして、第3案を先方の要望に沿ったものにしておくのです。
1案か2案がいいということをプレゼンで説得します。それでもやっぱり第3案を先方が選んだとしたら、後の責任は先方にあるのです。

もちろん、それはそれで、もしかしたら売れるかも判りませんしね。それならそれでとてもいいことなんですから。だから第3案もやはり手を抜かずには作っておきたいものです。のちのちの評価にもなりますから。


<15>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <13>

2011-06-06 11:46:09 | コピーライターになりたいか
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それでは第13回目です。

13.結局は、言葉の組み合わせなんだ


音楽は、ドレミと短調、長調、シャープとフラット、そして音符の長さの組み合わせで、無限のメロディーが奏でられるようになっています。
言葉、文章も同じです。英語はアルファベット26文字の組み合わせです。たった26文字の組み合わせで、無数の言葉や文章を編み出せるようになっています。
コンピュータの言語は、「0」と「1」の2コの、たった2コの組み合わせで、すべての言葉だけでなく、数式やその他すべてのことをコンピュータに指示するようになっています。ですから、その長さと組み合わせは驚くべき数になっています。

日本語も同じです。ひとつひとつ分解していけば、あ・い・う・え・おの45文字と促音、濁音からなっています。その、百にも満たない文字で、あらゆる表現を可能にしています。

さらに日本語には、うれしいことに、漢字とカタカナがそれに加わっています。日本語の特徴は、他国にはないこの特徴が、さらに日本語の表現力を豊かに彩られるようになっています。
その点では、日本に生まれたことに感謝したい思いです。
逆に、いろいろな言葉を使わなければ、思いが伝えられないということです。

どちらがいいか、それは人それぞれですが、僕は、世界一難しいこの日本語の国に生まれたことに感謝しています。(でも、英語も捨てがたいなあ)


さて、日本語の文章は、その合計百コに満たない文字の組み合わせで、まず言葉を作り、その言葉を名詞のままや動詞、形容詞、形容動詞などに加工して、助詞で組み合わせて、様々な文章に紡ぎ合わされ、人を感動させたり、逆に怒らせたりするものになっていきます。

さて、ここまでいえば、判りますよね。
そうなんです。
たかが、百にも満たない文字なんです。難しく考える必要はないんです。コピーライターが書いた文章を読むのも、同じ日本人なんです。難しく書く必要はないんです。

 ただ<<読んだ人がよく理解できるように、作ること>>

それが一番必要なことなんですね。いかに、百近くの文字を組み合わせて、やさしく、判りやすく伝えるか、です。

コピーライターは、極端にいえば、新しい言葉を作る必要はありません。それは、作家の方に任せておきましょう。

コピーライターは、すでに生み出されている、現在表現方法として認知されている言葉を使って、新しい組み合わせを作り、商品なり、企業なりをアピールするのが仕事です。
ですから、コピーライターは、その言葉の新しい組み合わせこそを真剣に考えるべきなんです(もちろん、人がそれを読んで理解できることが前提ですが)。

有名な糸井重里さんの「おいしい生活」もそうですよね。「おいしい」の後には普通「食べ物」がきますよね。でもそのあとに「生活」と持ってくる。「生活」がおいしい?なんだ。これ?と、読む人が思ったら、それで成功なんです。ボディコピーに導き、さらにはその企業をアピールする。これがコピーライターの、コピーライターたる仕事ではないでしょうか。

みなさんも、そんな傑作コピーを作ってください。いや、組み合わせてください。
しかし、その組み合わせには、時代を見るセンスが必要です。そのセンスの良さ、悪さで、傑作か駄作かに分かれます。ですから、コピーライターはそのセンスを磨いてください。

どのように磨いたらいいか。それは、第1回からいろいろ書いてきたことをすべて実践していけば養われると思います。
でも、いいコピーが書けなかったら、ひたすら、実際のいいコピーを選んで、そのまま原稿用紙に書き移ししましょう。(以前にも書きましたね)そうして鍛錬していくと、いつの間にか、自分でもいいコピーが書けるようになります。

きっと。

<14>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <12>

2011-05-30 11:18:56 | コピーライターになりたいか
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12.よく使われる言葉は、疑ってみよう。

前回は、常套句を使うな、ということでしたが、今回はそれに引き続いて、何気なく使われている言葉を、よく分析してみようというテーマにしました。というのは、僕に限らず、何気なく使い慣らされた言葉を使っていると、ふと疑問に思うことがよくあるからです。

たとえば、天気予報で、「明日はこの雨もやんで、いい天気なるでしょう」ということがよくありますね。でも、晴れているとほんとうにいい天気なんでしょうか。その字義通り<いい天気>の場合もあるでしょうが、反対に、じゃあ、雨の日は悪い天気なんでしょうか。「今日は雨降りで、悪い天気ですねえ」ということもよく聞きます。

『晴れ=いい天気』
『雨または曇り=悪い天気』
という図式は、疑問がなければ、ごく一般的な常識的とも言える言い方です。

でも、でもです。それじゃ、雨が降らなければいいかというと、そんなことはありません。雨が降らないと、畑の作物を育てる水が不足します。夏前になると、よく首都圏の水がめがどうのこうのと、マスコミで取り上げられます。水がめを心配なく一杯にしてくれるのは、よく思われていない『雨』です。それでも、雨はよくない天気でしょうか。

そうじゃないですよね。なくてはならないときもあります。そういう点に、コピーライターなら注目してもらいたいんです。

 <晴耕雨読>
という言葉をご存じですよね。
 ~~晴れていたら畑を耕し、雨が降っていたら部屋の中で本を読む、というような、自然に逆らわない生活スタイル~~のことですね。

でも、雨が降っているときにこそ、畑を耕した方がいいときもありますし、逆に、晴れているときに、窓から青空をときどき眺めながら読書をしているというのも、いい気分の時があります。

<<要するに、考え方の違いなんです。>>
この<<考え方の違い>>がコピーライティングにおいては、とても重要なことなんですね。

考え方を変える=発想の転換>です。

このブログの一番最初に僕は、みなさんにテストを出しました。「道ばたに転がっている石ころを売ってください」と。
そのためのキャッチを考えるようにと言いました。道ばたに転がっているような石ころなんて、売れるわけない、というのが一般的な常識です。でも、発想を転換させれば、売ることもできるといいました。

しかし、発想の転換とは、逆のことを考えることではないのですね。違う考え方をしてみようということなんです。一般的な常識にちょっと疑問を持てば、発想の転換も簡単なことなんです。

でも、これにも、やはり訓練が必要です。一朝一夕に、なんでもすぐに発想の転換ができるわけがありません。毎日の訓練が大切なんです。ですから、テレビを見ながらでも、新聞を読みながらでも、また人の話を聞きながらでもいいんです。

言葉に対して、いつも鋭いアンテナを張っていましょう。そうすると、きっと疑問に思うフレーズがいくつも出てきますから。

たとえば、「お仕事が忙しくて、たいへんですね」という言葉。これは、働く人に対してのことで、企業にとってはとてもありがたいこと、嬉しいことで、何もたいへんなわけではありません。

また逆に、「お仕事が忙しくて、いいですねえ」
これは、企業にとってはいいでしょうが、働いている人が体調を崩しているときなどに言われたら、休みたいのだから、よくないことになります。言葉って、使い方、使うところ、使うときでさまざまに変化します。その変化の妙をうまく捕まえるのが、いいコピーライター、うまいコピーライターなのではないでしょうか。

コピーライティングにおいては、ありきたりの言葉を使わないのは当たり前ですが、上記のような、一般に流布されているフレーズにも、ちょっと疑問を持てば、逆にそれを逆手にとって、新鮮なコピー=フレーズが作れるということなんです。

何も新しい言葉を生み出そうと、ない頭の中を探り、知恵を絞らなくても、普通の言葉にちょっと疑問を持てば、素晴らしいコピーの着想を得ることができる、かも知れないということです。

<13>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <11>

2011-05-23 11:47:23 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
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それでは第11回目です。

11.常套句は使うな


新聞を読んでいると、そこには必ず、新聞記者が大昔から使ってきた常套句というものが、何ケ所かあります。また、テレビのニュース等を聞いていても、必ず常套句で締めくくられることが多く、それで締めくくられると、今までのニュースが急に色あせてしまい、がっかりすることも多くあります。天気予報や、交通案内等には、とくに多いようです。

しかし、コピーライターなら、そんな常套句は絶対に使ってはいけません。使っていいのは、それをパロディにするときだけです。

ある日の新聞を開いて、ちょっと探してみました。
ある、ある。
いわく、
 「・・・・とニンマリした」
 「市場によく出回っている」
 「事態はようやく沈静化した」
 「何らかのトラブルがあった」
 「・・・の一環」
 「季節の移ろいを楽しんだ」
 「ケースが増えている」
 ・・・・・・・・・・・・・
もっともっとありそうです。

上記のように、特に結びの言葉でよく常套句というものが、新聞界では当たり前のように使われています。
先輩から記事の書き方を習うからでしょうか。それとも、最初、自分らしさの伺える言葉を使って書いたところ、先輩や編集長から赤を入れられたからでしょうか。

いずれにしても、だんだん慣れてくるに従って、慣用句や常套句を使うと、記事が簡単に書けるということに、自分でも気づかないうちに、疑問を抱かず、そのまま使うようになっていくんでしょうね。

しかし、コピーライターは、そんなことでは一流のコピーライターにはなれません。
という前に、
<<コピーライターとしては・・・・失格>>です。

コピーライターは、逆に、一字一句、誰でも使っている言葉を、誰も使っていない、あ、そんな使い方もあったのか、と人から思われるような文句、文章を作るべきなんです。

また、常套句と同じように、流行語もあまり使わないようにしましょう。
使うときは、カッコつきにするとか、パロディにするときのように使うだけにとどめておいた方がいいでしょう。むしろ自分で、新しい流行語を作ってやるんだ、というほどの意気込みで、新しい言葉を作り出す努力をしましょう。


<12>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <10>

2011-05-16 16:26:14 | コピーライターになりたいか
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本日2回目の投稿です。

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それでは第10回目です。

10.書いて、書いて、書いて、書きまくる

いいコピーライターになるためには、日頃から情報収集が欠かせないのは、当たり前のことです。
そしてもうひとつ大事なのは、いつでもコピーを書いているということです。
いつでも、どこでも、何をしているときにでも。
そしてその書いたコピーをどうするかということも今回のテーマです。

簡単です。
思いついたフレーズは、どんなものでも、どんどん書いて、ストックしていくことです。
そのフレーズにあった題材が出てくることもあるし、それをその商品に合ったフレーズに置き換えることも可能です。
エッセイ的になっても構いません。
とにかく、思いついたら、書くこと。
書いて、書いて、書きまくり、それを記録しておくこと。

何でもいいんです。
たくさんストックしたら、今度はだいたいの分類です。
その分類は、自分に分かりやすいものにしておくのがいいでしょう。
普通だと、社会、経済、暮らし、住まい、世界……などという分類になりますが、そこは自分らしく、自分向け、友達向け、貧しい、豊か……などのように、自分によく判るキーワードにして分類しましょう。

もしコンピュータに打ちこんでいるのなら、フォルダをそれぞれ作成して、よく判るようにデスクトップに整理しておきます。
もし手書きなら、同じ大きさの封筒(角1か角0ぐらいの大きさのものが最適でしょう)に、書いたら放りこんでいきます。

そしてたまに、開いてみます。
さらに、行き詰まったときなども、それらを見つめるのもいいですね。
使えるものがなくても、リフレッシュできますから。

今まで、クライアントなしで書いた自由なコピーを読むと、新たな意欲が湧いてきます。
さらに忘れていたようなフレーズも出てきて、新鮮な驚きにも出会えます。
行き詰まったら、まず手持ちのストックを探すというのが、早くスランプを脱出できる方法だと思います。

==書きまくりの効用==
<その1>
コピーを書くと言う前に、ものを書くという練習になる。
 書くということは、頭を使い、手を使います。
 そこから言葉であれ、短い文章であれ、書くという行為が、文章の調子や文体の独自性を生み出すことに大いに寄与するということです。
<その2>
書いているうちに、自分のスタイルができていく。
 とにかく書きまくるわけですが、不思議とだんだんと自分の書くスタイルができていくのです。そうなってくるとさらに書きまくりが面白くなります。
<その3>
ストックが増える、ということはポケットが多く、大きくなるということ。
 以前にも書きましたが、自分のポケットにいろいろなコピーがたまっていきます。このたまったコピーは、後々になって、いろいろ役立ってきます。
<その4>
それだけ書いたという自信ができます。
 たとえ、書いたものが役立たなくても、いいんです。書くことによって、文章のレトリックやテクニックがだんだんと身に着いてくるから、それだけでもめっけものなんです。
<その5>
なんといっても、書くことで文章に慣れる、ということですね。
 思いついたらすぐ書くために、持っていた方がいいツールがあります。それは、7,8千円ぐらいで買える、デジタルレコーダーです。それなら、車に乗っているときなどの、すぐ書くことができない場合にも録音しておけばいいんですから。いいフレーズはドライブ中であっても、浮かぶ場合もけっこうあります。いえ、そんなときほどいいフレーズが思い浮かびます。ぜひとも手に入れておきたいツールです。自分を高めるためのツールは大いに利用しましょう。
 
<11>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <9>

2011-05-09 13:34:31 | コピーライターになりたいか
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それでは第9回目です。

9.メモ、メモ、メモ、メモる

メモ、メモ、メモ、メモ、メモ・・・・・・・早口言葉ではありません。何でもメモしようと言うことです。今回のテーマです。

よく尋ねられることがあります。
それは、「アイデアの引き出し、いくつ持っていますか」って。いわゆる、よく言われる「引き出し」。まあ、商品で言えば、在庫ですね。それも優良な在庫。使えないような在庫は、棚卸で死に在庫として処分されます。いい在庫をどれだけもっているか、またできるだけいろいろな傾向の在庫を持っていた方がいいのだ。というのが今回のテーマです。

それを『キャッチのキラーフレーズ』
と名づけてみました。
必殺のコピーに持っていくまでの、それの基本のスタイルとしてのコピーですね。それをいくつ持っているかで、コピーライターの価値は決まる。というわけです。

それでは、どのようにしてその引き出しに、たくさん、いろいろな種類のアイデア、フレーズをストックしていくか。

それは簡単ですが、時間がかかります。
まず、どんなときでも、浮かんだフレーズをメモる。テレビを見ているときにタレントがふと何気なく言った言葉でも、あなたの感性に引っ掛かったら、それをメモる。誰かの会話の中の言葉が、チクッとあなたのどこかにあたったら、それをメモる。電車の中吊り広告のキャッチで、気に入ったものがあれば、それももちろんメモる。子供の作文や詩には、大人では思いつかないような面白い表現が、たくさん出てきます。それもメモる。

メモ、メモ、メモ、メモ、メモ・・・・・・

しかし、ちょっと待って。あなたはどういう基準でその言葉なり、フレーズをメモしますか。
それにはやはりあなたの感性が必要ですね。
毎回言っています。
<<自分自身の考え方、社会に対する自分の確固としたスタンスを持つ、たいそうに言えば自分の哲学、思想を持つのが大切だということ。>>

やはりこれにいつもなるのですね。僕の言いたいことは。
それを持つことができたら、半ば以上はコピーライターとしては一人前に近づきます。
今回は、とにかく何でも自分の感性のどこかにチクッと触れたら、
→→→メモしよう。

ね。

<例文>
   命は大切だ。命を大切に。
   そんなこと何千何万回言われるより「あなたが大切だ」
   誰かがそう言ってくれたら
   それだけで生きていける。



このコピーは、数年前の公共広告機構(今のAC)のコピーで、ラジオでも同様に、女優の栗山千明がナレーションしていました。聞いたことはなくても、新聞でもときどき掲載されていたので、一度は目にしたことがあると思います。

あなたならこの文章のどの言葉、どのフレーズに、引っ掛かりますか。ひとそれぞれに引っ掛かってくる言葉、フレーズは違います。それがあなたの個性です。

そのフレーズ、言葉から、あなたのコピーライターとしての考え方を基本にして、ひとつのヘッドライン、キャッチフレーズを作ってください。

それが『キラーフレーズ』になります。

ちなみに僕は上記の文章の「誰かが」に引っ掛かりましたので、この文章を選びました。

せっかくいいコピーなのに、『あなたが大切だ』と言ってほしいのは『誰かが』じゃなくて、私に『あなたが大切だ』と言ってほしいのは、特定の人なんです。
『たった一人でいいから、あなたさえ、私の一番愛しているあなたに』言ってほしいのです。
そこまで書いてしまうと、文章が長くなり、ヘッドラインとしても機能が薄れるから、『たった一人でいいから、あなたさえ、私の一番愛しているあなたに』を『誰か』にしてしまったのではないでしょうか。

欲を言えばわたしは、やはり『誰か」ではなくて、ここでは「たった一人でもいいから」にした方が、コピーとしての迫力は増すのではないかなと思いました。
あなたなら、どのように、この素晴らしいコピーを、さらに素晴らしいものにできるでしょうか。やってみてください。

上記は、キラーフレーズとは、ちょっと違う感じのものになってしまったようですが、このコピーのキラーフレーズは、『それだけで生きていける』です。

 『それだけで生きていける』

このコピーがあると、いろいろなものに応用がききます。
たとえば、
『君さえいれば、それだけで生きていける』
『この辞書さえあれば、それだけで生きていける』
頭に商品名を入れれば、ちょっと極端な表現になりますが、結構強い訴求力の持ったキャッチコピーが完成します。

『○○さえあれば、それだけで生きていける』
こういうときは、ボディコピーで、さりげなくちょっと言い訳するんです。「というのはちょっと大げさですが、私たちは、本当に考えています」というように、ね。

コピーの、ちょっとしたレトリックです。

<10>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <8>

2011-05-02 14:44:15 | コピーライターになりたいか
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それでは第8回目です。

8.聞く耳を持つということ、持たないということ(2)


あなたは聞く耳をどれくらい持っていますか。と、前回も聞きました。
今回も聞きます。
あなたは聞く耳をどれくらい持っていますか。

コピーにはある程度、コピーライター個人のいい意味でのわがままと、社会に対して持っている自分のスタンス、自分はこう思っているんだということに立脚したものを持つようにしたいものです。というより、そのようにした方がきっと成功します。

ずいぶん前のことになりますが、超有名なコピーライターである、というより、そのコピーで一躍脚光を浴びるようになったといっていい、糸井重里さんの名コピー
 
  『おいしい生活』

これもやはり、糸井さんの頭の中には、自分の暮らしはこうしたいという確固としたものがあって、その中から、じゃあそれを言葉に表わしたら『おいしい暮らし、おいしい生活』ということだと、以前からあったのだと思います。それがクライアントのコンセプトにぴったり合致したからこそ出てきた名コピーではないでしょうか。

日頃からそのように考えていなければ、パッと商品を渡されてハイとすぐできるものではありません。本当に何も考えていなくて、そのようなコピーがでてきたのなら、それはもう天才の技であって、普通のコピーライターではありません。そこらにあたりに、そんなに天才コピーライターがごろごろ転がっているのであれば、どんな広告だって、素晴らしいコピーで満たされているわけですから。

たとえば、この1週間の新聞や雑誌の広告のコピーをちなみに見てください。
どうですか。そんなに感銘を受けるとか、よく言えてるというコピーがたくさんありましたか。
ないでしょう。

せいぜいあってもひとつでしょう。たぶんたまたまでしか、素晴らしいコピーにお目にかかれません。そんなものです。天才に近い人こそ、コピー力を高めるために、自分自身のバックボーンを太らせ、養い、いつ難題をふっかけられても対処できるように努力しています。ですから、新しいコピーの依頼があっても、人に聞かなくてもいいコピー、人を感動させるコピーが創れるのです。
     ↓ ↓
 「人を感動させるコピー」
     ↓ ↓
 「人を感動させるコピー」は、人に聞いても出てきません。それこそ日頃の自分の考え方から出てくるのです。そのための情報収集は常に、いかなるときでも必要です。

しかし、その情報はどうして集めますか。
自分の考え方がないと、集められないでしょう。何を集めていいか判らないのは、自分の社会に対する考え方がないからです。

人に聞くのは、自分の考え方を確固としたものにしてからでいいのです。まだ駆け出し、さらに経験2、3年のうちの新人は、逆にいうと、まだ人に聞くのはおこがましいんです。

まず、自分の意志、自分はこの社会に対してどんなスタンスを取るのか、取りたいのか、それを確固としたものにしてください。人に聞かない方がいい、というのはそういうことなんです。


<9>へつづく。

それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか <7>

2011-04-19 09:47:52 | コピーライターになりたいか
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それでは第7回目です。

7.聞く耳を持つということ、持たないということ(1) 
 
あなたは聞く耳をどれくらい持っていますか。と、唐突に言われてもちょっと判りませんよね。これから言うことはちょっと矛盾するかも判りませんが、どちらも聞いておいた方がいいと思います。

「聞く耳を持たない」「聞く耳を持つ」両方ともよく聞く言葉です。
『聞く耳を持たない』
    ↓↓
人の忠告を全然聞かないで独断でやってしまう人のことを、ネガティブな意味でよく批判するときに使われる言葉です。

でもわたしは、もっといい意味で、ある程度『聞く耳』は持たない方がいいということをいつも考えています。
というのは、人の意見をそのたんびに聞いていると、まとまるものもまとまらなくなって、どうしようもない、惨憺たる結果になることが往々にしてあるんですね。

特に企画や商品開発、販促手段などの会議ではそうなることが多く、最終的にはもう一度各自の机に持ち帰って考えをまとめるという結果になってしまいます。「船頭多くして舟山を上る」ということわざ通りになってしまうことが多いんです。

いくら議論しても、百論百出でまとまらないし、飛び抜けたいい案もあまりでません。それでもまだ、百論百出ならまだいいんですが、なかなかみんな案を出さないのが会議です。

ちょっと話が飛びますが、以前聞いたことがある話です。
ある会社の社長の話です。
その会社はよくヒット商品を飛ばすことで有名なんですが、インタビューで、どうしてそんなにヒットをたくさん飛ばすことができるんですか、って聞かれたときに答えた言葉です。
『たくさんの人間にその商品のことを聞くんです。どうだろう、今度こんな製品を考えてるんだけど。って』
 **ここであなたは、やっぱりいろいろな人に聞くじゃないか、と思うでしょ。でもその社長の考えることは、ここからがちょっと違うんですね。

みんながみんな、100人に聞くと、99人、100人が、そりゃだめだよ、それはちょっと売れないだろうねえ、と言われる製品を、商品化すると、必ずといっていいほど当たる』ということです。
**ここであなたはどう思いましたか。

そうなんです。
人の意見なんて、そんなにあてにはならないということです。人の意見なんて、ありきたりのことが多いし、真剣に考えてはくれていません。人の意見は、たくさん聞くことはいいけれど、聞くだけ聞いたら、ある程度無視していいでしょう。そんな中にも、自分でもホォーというようなびっくりする意見があれば、それは心の片隅にでも入れておけばいいんです。

それよりも、やはり必要なのは、議論、意見の中から自分のモノにどれだけできるかということが肝心です。そのためには、自分なりの確固とした、核となる考えを持っているということですね。
そうすると、人の意見には耳を傾けた方がより幅の広い企画やアイデア、発想が可能になります。

じゃあ、やはり人に聞いた方がいいじゃないか、という反論もまた出てきました。それは、自分が確固とした人生観というか、哲学というか、そういった自分なりの思想さえ持っていれば、いくら人の意見を聞いてもいいでしょう。

でも、です。
そんなに自分の確固とした考えをあなたは持っていますか。持っている場合は、いいんじゃないですか、たくさんの人の意見を聞いて。自分の意見をしっかりと持たないうちは、あまり人の意見を参考にはしないで、もっと自分を出したコピーを書いた方がいいと思います。

                                  (つづく)

<8>へつづく。

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2011-04-11 10:55:59 | コピーライターになりたいか
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6.自分の文体はどうして身につけるか 

まず、そっくり真似することから。

自分のことで恐縮ですが、わたしがコピーライタの勉強を始めるにあたって最初にしたことは、大好きなコピーライターの文章を、そのまま原稿用紙に書き写すことでした。
(もちろん広告の基本の勉強をやりながらです)

その人ーーその人とは、もう亡くなった土屋耕一さんです。特に伊勢丹のコピーが大好きでした。ーーが作ったコピーが載っている雑誌や新聞、さらには書籍から、特に気に入ったコピーを、せっせと原稿用紙に書き写したのです。


そうすると、どうなると思います。
なぜか、他人の書いたコピーなのに、まるで自分が書いたように錯覚してくることがあるのです。そして、それとともに、大好きなコピーライターの癖が、よおく分かってきます。さらに、その人の、偉そうに言えば、思考方法、思想まで分かってくるのです。
そこまで行けばOKです。

次に、今度はその人の文体を真似しながら、自分で自分のコピーを書いていくのです。もちろん原稿用紙に。
原稿用紙に書く、ということが重要なんです。それも丁寧に。

この前にも言ったように、太い3B~5Bぐらいの鉛筆で。黒々と、力強く。
クライアントの制約がないのですから、好きなことを好きなように書けます。自分の主張が、原稿用紙に、まるで自分の好きなコピーライターが書いているように思えてきます。

いかがですか。
ここまできたら、半ばは達したようなものです。
だから、これに時間を多くかけてください。
そのうちに、不思議と文体が、好きなコピーライターの文体から離れて、少しずつ自分のものになっていくのです。

ならない? ならないひとは、それじゃ、書いているうちに、自分なりに、少しずつ手を入れていきましょう。ここは彼ならこんな表現だけど、自分なら、こういうふうにするかな、等と自問自答をくり返しながら、どんどん書いていくのです。

さて、そこまできたら、今度は実際の商品を告知するコピーをダミーとして作ってみましょう。
クライアントにプレゼンするつもりで、リキを入れて。
がんばれ!

<7>へつづく。

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2011-04-05 10:05:45 | コピーライターになりたいか
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5.文章力を、身につけるためにどうするか

文章力については、ある程度、生まれつき備わっている能力が必要なことはしょうがないことです。
それでは、文章力のない人が、どのようにして文章力を身につけていくことができるのか。

それは、<<ひたすら、書きまくること>>です。

やっぱりそれでしょうね。まずはそれしかありません。とにかく書いてみないことには始まらない。
じゃあ何を書くのか。
・自分が思っていること。
・自分が見たこと。
・誰かが、言っていたこと。
どんなことでもいい、書いてみる。ずっと続けていくと、見えてくるものがあるはずです。
それは、<自分が生きていくために、これだけは守りたい、これだけは譲れない、等という、自分がこれから生きていくための信念>です。(ちょっとカッコ良すぎか)

硬い言葉で言えば、人生哲学ですね。人生に対する自分の考え方。自分の生き方。
そんなものが、書き続けていくうちに、漠然と自分の文章の中に現れてくる。それを発見できたら、OKです。
自分自身の人生哲学を持つことによって、自分の書くコピーが本物になります。本物だから、説得力があります。これが、本物のコピーライターへの第1歩です。

人を説得できる文章を書くこと。
そのために一番に必要なことは、<本当に自分がそう思っているということ>を書く。それが一番大切なことではないでしょうか。
嘘の言葉では、人を説得することはできません。どんなに、きれいで上手であっても、人はあなたのコピーを信じてはくれないでしょう。

とにかく、まず最初は、文章を書きまくることから始めましょう
最初の頃は書きっぱなしでいいんです。最初の頃は、いったい自分は何を言いたいんだろう、と疑問に思っても、ペン(もしくはキーボードを操る指)は、自分の思っている方向とは違う方向にどんどん曲がっていくということがたびたび、というか、ほとんどいつも違う方向に行ってしまう。でもいいんです。それでも、書くのをやめないで、ペンの思う方向にやらせておきます

どんどん書いていきましょう。
今僕は、キーボードと書きましたが、本当は鉛筆を使って、ノートに書く方がいいのです。ノートに自分の手で実際に書いていると、自分の文体というものができてくるからです。それに、どんどん鉛筆が自分の思考を追いかけて、ノートに書きなぐっていくので、思考が途切れることがありません。

しかし、最初からキーボードを使って、ディスプレイに文章を綴っていると、すぐに自分の考えたことが活字となって現れてくるので、その度にディスプレイに目をやり、思考が中断してしまいます。(ブラインドタッチが堪能であればいいでしょうが)

鉛筆は3B~5Bぐらいの、柔らかいもので、削ったのを5~7本ぐらい、いつも準備しておくといいでしょう。

僕は今でも、まず最初は、紙に、太い鉛筆で思ったことを書き連ねていきます。
(紙がもったいないので、コピーしてから用済みになった用紙の裏を使っています。これが結構たまるんです。紙の大きさは、B4やA3で、キャッチをたくさん考えるときや、ボディコピーを書くときに使い、ファックスの通知用紙(このメッセージは送れませんでしたとか、まとめて数件に送った後に出てくる用紙等です)は、短いコピーを考えるときとか、外注業者宛のファックス用紙にして、裏に用件を書いて送ります。クライアントには正規のファックス用紙を使っていますよ、もちろん。

話が逸れました。
まずペン、それも鉛筆で、できたら書くということ。これはとても大切なことだと僕は思っています。キーボードでは、その中からピックアップしたものを、ディスプレイに表示させて、そのコピーが活字になった場合の感じを見ます。

そうなんです。紙に自分の字で書いた文字と、ディスプレイに実際の活字になったものと比べてみると、紙に書かれていたときには良くても、実際に活字になってみると、ちょっと使えそうにないものがよくわかります。

<<まず何でも実際に書いてみること>>
それから実践しましょう。

<6>へつづく。

それでは今日はこれで。

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2011-03-28 11:35:09 | コピーライターになりたいか
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本日は2回目の配信です。
3週間ぶりですか、このカテゴリーの投稿は。
東北の大震災で一時滞っていましたが、今週から再開します。
よろしくお願いします。

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それでは第4回目です。

4.コピーライターに必要な文章力

キャッチだけなら誰だって、名作といわれるコピーが作れる。誰だって、ひとつやふたつぐらいなら、まぐれで。キャッチだけなら、ね。

しかし、コピーライターと名乗るには、それだけでは駄目。しっかりとした日本語で、相手によく判るように、ボディコピーが書けなくてはいけません。これが結構難しい。

キャッチだけなら、うまくいくと、ほんの思いつきで、素晴らしいものが出てくる、こともあります。でも、ボディコピーは、そうはいかない。ボディコピーは、まぐれや思いつきで書けるものではありません。

そのために、きちんとした文章を書く訓練をしていなければならない。これは、もしかしたら、コピーライターにとっては一番難しいことかもしれません。

ターゲットとしている相手が、自分と同じ世代、同じ趣味であれば、いつも話しているような、文章になっていないような文章であっても、もしかしたらいけるかも判らない。

しかし、世の中はそんなに甘くは、ない。たいていは、自分のまったく関係のない商品であったり、関係があっても、縁の遠いものです。そういうときは、自分でその商品をよく知るために、資料を調べ、さらに、クライアントがあらかじめレクチャーしてくれたことから離れて、もっと違う使い方がないかと考えることも必要であり、それを判りやすい文章にしなければなりません。そしてさらに、それが相手をきちんと説得できる文章でなければならないのです。さらにさらに、その文章は平易でなければなりません。難しい文章は、言葉さえ知っていれば、案外簡単に書けます。しかし、やさしい文章を書くには、それなりのコピーライターとしてのテクニックがなければ、書けません。

小学生が理解できるぐらいの文章でなければならない、とよく言われます。その通りです。しかしそれはターゲットにもよるんですね。先ほども言いましたが、ターゲットはクライアントが決めるものですが、それが必ずしも正鵠を射ているものでないこともよくあるので、依頼されたら、ターゲットを自分でも考えてみる必要があります。

ターゲットを絞って売り出したら、思いもしなかった層から支持を得た、という事例はごまんとあります。それを提案するのも、コピーライターの重要な役割でもあるんです。

クライアントの言ったことをそのままコピーにしているだけでは、ただのリライト屋でしかないんです。リライト屋ではなく、コピーライターへ。それはキャッチも大切ですが、ちゃんとしたヘッドライン、リードコピー、ボディコピー、この3拍子揃った文章が書けなければいけません。

                                   <5>へつづく

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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