私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

”容姿絶妙無比”の女性です「衣通郎媛」は

2016-06-10 10:39:16 | 日記

さて、昨日あげた”弟媛容姿絶妙無比其艶色徹衣而晃之以時人號曰衣通郎媛也”ですが、ちょっとその内容を書いておきます。既に十分ご存じだとは思いますが、私の考えを整理するうえで考えてみました。

 「容姿絶妙無比」。これを<カタチ スグレテ タクイナシ>と、読ましております。「絶妙」とは他に比べようもないほど優れていると言う意味です。「無比」と同じ意味です。容姿は誰おも側にも寄せ付けないほどの美人だったのです。それほどの美人という噂を天皇たる者が知らないはずはありません。内心、密かなる策略をめぐらせて、皇后の妹を自分の者にとチャンスを伺っていたのです。その策略にうまい具合に皇后が乗ってくれたのです。

 この弟媛の絶妙無比な美しさに付いて、書紀には”其艶色徹衣而晃之”<ソノウルワシキイロ ミソヨリ トホリテ テレリ>です。 これに対して「古事記」では”其身之光。自衣通出也<ソノミノ ヒカリ ミソヨリ イデツレバナリ>”と書かれています。その意味する処はあまり違いありませんが、多少の語感の違いがあります。

 まあ、兎に角、当時の日本一の美人であったことには違いありません、そんな美人が自分の身のごく近くにいるのです。手に入れようと思うのは当り前です。

 そのような会経過があって、皇后からその名を聞き出します。もう自分の物になったも同然です。でも、まだまだ、直ぐにというわけにはいきません。幾多の紆余曲折があるのです。