さて、皇后の”不輒言”、おっと!!!これも「三言」です。その気持ちを十二分に言い表しておりますが、それに対して天皇はと言うと
”爰天皇歡喜<ココニ スメラミコト ヨロコビタマヒテ> 、則明日遣使者喚弟姬<スナハチ アクルヒ ツカヒヲシテ オトビメヲ メサシメタマフ>”
と。
この時、允恭天皇は皇后の普通と違った気配「不輒言<タヤスカラズモモウス>」などには、聊かも、気にも留めないで、「歓喜」、ものすごく喜んだのです。その歓びようは並大抵な物ではなかったのです。その天皇の歓喜の様子を見たであろ皇后については、書紀は何も語ってはいませんが、いかばかりだっただろうと想像する以外に何もありません。これが、あの仁徳天皇の皇后「磐媛」だったら、大変な騒動が持ち上がっていたのではないかと想像できますが???
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