昭和12年生まれのあの「美空ひばり」が歌う「港町13番地」の歌です。
私が大学生の頃の話です(昭和30年頃)。「ひばり」が好きだんて事を、友達の前などで、おおっぴらに言おうものなら、「大学生のあんたが、ひばりなんかの歌が好きだなんて低級な趣味だね」と、みんなから揶揄され、嘲笑の的になる事は確かです。そこで、「隠れひばり」のフアンとなり、密かに彼女の歌を聴いておりました。そなん事が遠い昔にはあったのだと、今、なつかしく思い出されます。
昭和12年生まれのあの「美空ひばり」が歌う「港町13番地」の歌です。
私が大学生の頃の話です(昭和30年頃)。「ひばり」が好きだんて事を、友達の前などで、おおっぴらに言おうものなら、「大学生のあんたが、ひばりなんかの歌が好きだなんて低級な趣味だね」と、みんなから揶揄され、嘲笑の的になる事は確かです。そこで、「隠れひばり」のフアンとなり、密かに彼女の歌を聴いておりました。そなん事が遠い昔にはあったのだと、今、なつかしく思い出されます。
日本書紀の「衣通郎媛」についても、ごく簡単に触れるだけにしようと思ったのですが、それを読んでいけばいくほど、その中に登場する人物それぞれの思いが夫々におもしろく、ついつい、随分と、長く書き続けてまいりました。退屈でしょうが、いましばらく、天皇と皇后、そして、主人公の衣通郎媛の3人の想いの変化を見て行きたいものだと思いますのでお読みいただけると幸いに存じます。
さて、天皇が物陰からこっそりと郎媛を見られているとも知らずに”虚予比斯流志毛<コヨヒシルシモ>”と歌います。それをお聞きになられた天皇は
“有感情而歌之曰”
これを、<メデタマフココロ アリテ ミウタ ヨミシテ ウタヒタマフ>>と、少々長く、読ましております。何のことはありません。ただ聞いて大変嬉しがって歌を詠まれたと言うことです。少しばかり大仰な表現でとは思われますが。でも、「感情」を、<メデタマウ>と読ましているのには、なかなかうまい読み方だと思われます。これを「宇治谷 猛」は“感動されて”と訳されておりますが、少しばかりその訳し方に違和感を私は感じております。「感動する」ではなく、「ついつい嬉しくなって」ぐらいの方が、この場の説明では、いいのではと思ったりもしておりますがどうでしょうか???
その<ミウタ>は
“佐瑳羅餓多 邇之枳能臂毛弘 等枳舍氣帝 阿麻哆絆泥受迹 多儾比等用能未”
<ササラガタ ニシキノヒモヲ トキサケテ アマタハネズニ タダヒトヨノミ>
です。少々エッチな御歌です。「ササラガタ」というのは「細い形=小紋」のと言う意味になり、「今宵、貴方の着けている細い腰紐を解いて、幾夜とは言わない、せめて今夜だけでも一緒に寝ましょうよ」
と、そのまま二人はその夜を共にします。