一夜、衣通郎媛と過ごされた天皇は、その素晴らしさを歌に詠まれます。
“花細(ぐはし)し 桜のめで ことめでは 早くはめでず 我がめずる子ら”
「花細し」は桜の枕詞です。桜の花を見るように、同じように早くから愛すべきだった。惜しい事をした 我が愛する人よ。
「こんなに素晴らしい、貴方と一緒に過ごせる夜の何って素晴らしいことでしょう。もっと前から、あなたと一緒に過ごしかったよ、わが恋する人よ」と、歌にしたのです。こんな歌のやり取りがあったと言うことを、皇后は、誰からか分からないのですが、直ぐに、耳においれになられます。天皇は、この衣通郎媛との情事が、皇后の耳に入ったらならば、どのような結果を招くかということは、十二分にご承知のはずです。内密に事を進めたことだろうとは思われますが、でも、それを皇后は、直ぐに、お知りになられます。
どうして知ったのでしょうかね????是も私の推理ですが、皇后は、昨年の12月の「朕過也」事件後に、誰か内密の探偵人を衣通郎媛の近辺に置いて、その行動について、逐一、観察させ、報告をさせていたのではないでしょうか。でなっかたな、こんない早く、二人の様子が分かるはずがありません。
さてと。二人の関係をお聞きして知った皇后は、この後、どうなさいましたでしょうか???まさ、自殺をしたのではないでしょうね???