田狭の話しを聞いた雄略は思います。「そんな日本一の美女なら、天皇である自分の妻に迎えるのが当然だ。どうにかして
“欲自求稚媛為女御<ミズカラ ワカヒメヲモトメテ ミメト ナシタマワムト オボシ”
と。しかしながら、そう思っても、稚媛は田狭の妻です。手の出しようが有りません。そこで天皇は考えられます。田狭が媛の側から離れて、目の届かない何処か遠い場所におればいいわけです。その田狭、時の政府の重要人物です。おいそれと、安易に彼を亡き者にすわけにはいきません。何かいい方法はないかと考えます。そこで考え付いたのが、此の日本から遠くからh慣れている場所に追いやってしまえばいいわけです。天皇がその場所として選んだのが、朝鮮半島の任那の日本府です。そこの長官として派遣すれいいと考えます。誰と相談したのかは知りませんが、いいアイデアです。早速、
“拝田狭為任那司”
に任命します。5世紀の終わりごろの話です。雄略天皇が真の日本国の天皇として君臨される初期の段階時のお話です。