人は誰でも水の中から顔を上げた時にする動作があります。必ず、顔にかかった水を払いのけます。目に水が入るからです。
と云うことは、当然、イザナギも橘小門の中瀬に潜って身を清められた後、顔をお出しになり、当り前のように、顔に付いた滴を手で落とされます。その手が当たった目から、又もや、神様がお生まれになられるのです。そこら辺りの様子を古事記では、
“於是洗左御目時。所成神名”
<ココニオイテ ヒダリノ ミメヲ アラヒタマヒシトキニ ナリマセル カミノ ミナハ>
と読ませいております。
これからも分かるように、古事記の世界でもそうですが、総て左が優先されているのです。前に上げた手纏<タマキ>でも、美豆良<ミズラ>でもそうです。ここに於いても、第一番に左御目をイザナギは洗います。さて、この時に生まれたま神様は誰でしょうか???