私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

『月弓ノ尊』について「論ふにも足らず」とした宣長ですが・・

2017-02-06 09:37:06 | 日記

イザナギの神が顔の雫を拭われて,天照大御神の次にお生まれになったのが、

                      “次洗右御目時<ツギニ ミギリノミメヲ アラヒタマヒシトキニ>”

 と。
 ちょっと、ここでまた「閑話」です。先に「左」が何事においても優先されていたのだと言いましたが、その読み方に付いても、すこしばかり横道にそれます。と言うのは、この「右」の読み方ですが、「左」が<ヒダリ>と読みます。だから、これは<ミギ>ではなく、<ミギリ>と、古には、読んで追ったのだそうです。何時頃から、この<ミギリ>が<ミギ>になったのかは分かりませんが???

 まあ、それはともかくとして、
                     “月読命<ツクヨミノミコト>” 

 餓お生まれになります。左目からは昼を支配する神“天照大御神”日の神様(太陽)が、そして、右目からは月をイメージする夜の神様がここに誕生するのです。

 なお、日本書紀には

                              “次生月神。一書曰、月弓ノ尊、月夜見ノ尊、月読ノ尊”

 と書いてありますが、これに付いて「宣長」は
                               「例の論<アゲツラ>ふにも足らず」
 と厳しく論評しておりますが、どうでしょうかね?