都久用美<ツクヨミ>と読ませるのだそうです。この<ヨミ>とは黄泉にも通じる言葉で、暗い夜を支配する神様、そうです。「天照<アマテラス>」太陽に対して月の神様です。
なお、「天照」が女性の神様であるのに対して、この月読命は男性です。
ここの初めて、昼の神(太陽)と夜の神(月)はこの地上に現れたのです。そこらあたりが、未だに、はっきりしてなくて「月日」はイザナギイザナミ以前からあったとしている人もいたようですが、それは完全なる誤りだと宣長先生は強調しておられます。
では、それ以前はと云いますとこの地上といいますか“天地初発時<アメツチノ ハジメノトキ>には、まだ、月や太陽はなく、だから、暦などはなく、ということは「時」もなく、当然、四季等あろうはずがなく、混沌として、形も色など、勿論なく、そんないい加減な漠然たる世界ではなかったのでしょうか。でも、イザナギが死せるイザナミの姿を見ようとして火を灯したのですから光はあったのでしょうかね。ということは、高天原の世界には、何時も、光だけは満ち溢れており、四方いっぱいに輝いていたのでしょうかね。また、そうすると気温などはあったのでしょうかね????
こんな国に、初めて太陽と月が生まれたのは、イザナギが、黄泉の国の穢れを清めるために、橘の小門に身を沈めた時からだったのです。