イザナギの右目から生まれた「月読命」には
”汝命者所知夜之食国矣<ナガミコトハ ヨルノオスクニヲ シラセト>”
ただこれだけの記事しか古事記には書いてありません。
この「夜之食国<ヨルノオスクニ>」ですが、「食」は<オス>」で、物を食べることです。では、「夜を食べる国」とは、一体、何を意味するのでしょうか。これについて宣長は次のように説明しております。
ものを「見る」も「聞く」も「知る」も「食う」も、みな他物を身に受入るヽ意同じき故に、見スとも聞コシとも知ラスとも食スとも、相ヒ通はして云うこと多くして、君の御国を治めたもちますをも、知とも食とも聞看とも申すなり。これ君の御国治めたもちするは、物を見るが如く、聞くがh如く、知るが如く、食すが如く、御身に受け入れもつ意あればなり・・・・・・
と、説明しています。これだけ丁寧な説明があると
「なるほどそうか。よくわかりました」
と、感嘆の声を上げたいような気分にさせられますよね!!!!!!!これも『名著です』と、今更のように感じられます。こんな師を持つ我が郷里の大国学者「藤井高尚]先生に対する尊敬の念も胸中に突如として浮き立つように感じられますが????
なお、「月読」ですが、<ツクヨミ>ですが、「ヨミ」は「黄泉」に通じており夜を支配する神だと言うことが分かります。なお、この神は男神です