“奇<アヤ>しきかも、霊<クス>しきかも妙なるかも”とされた須佐之男神の数々の悪しき所行に付いて古事記に書かれておりますので、それを一つずつ取り上げて、どうでもいいのですのが、暇にまかせて紐解いていきますのでよろしく!!!!!!
先ず最初ですが 天照大御神と月読命は「善神」ですから、当然、イザナギのご命令には素直に言われるままに“所知看<シロシメス>”従います。しかし、須佐之男神は悪神ですから、ご命令に従順に従う筈がありません。
”命之国而<ヨサシタマエルクニヲ>”を“不所知<シラサズ>”
です。最初、「あなたは“所知海原<ウナハラヲ サシラセ>”」とイザナミから仰せつかったのですが、命令に従わなかったのです<不所知>です。そして、小児が泣叫ぶようにものすごい勢いで哭泣するのでした。その様子を古事記ではつぎのように。此の書きぶりが、又、大変面白いと思われますのでついでの事に記しておきます。
”八拳須至于心前”
です。何と読みましょうか???
<ヤツカヒゲ ムナサキニ イタルマデ>
と。「須」は鬚、「心前<ムナサキ>です。なお、「鬚」とは口の上に生える髭の事で、それが胸の辺りまで延びる間、泣き続けていたのです。しかも、その声の大きい事ってなかったのです。青々とした山の木々を泣き枯らし、海や川の水も干からびてしまうように泣きます。ものすごい大声だったのでしょうか。
これも私の町吉備津地方の伝説ですが、あの温羅の首を吉備津彦命が打ちとった時、その声が近隣の人々を悩ましたと伝えられているのですが、その時の声と、この須佐之男命の声と、とどちらが大きかったのでしょうかね????