「スサノヲ」と「クシナダヒメ」が生んだ神が
”八島士奴美神<ヤシマジヌミノカミ>”
です。
なかなか、太古における男女関係と云うかその婚姻関係は複雑で、どうしてこのような事が何のトラブルもなく、誠に安易に行われているのですが
、「これは男尊女卑も甚だしい。そんなことが許されてたまるものですか」
と。目くじらをお立てになられるお人もと思われますが、でも、古事記の世界では、それが当たり前などと云うように平然と行われているのです。クシナダが生んだ神はこの人が一人で。それから直ぐにかどうかは分からないのですが、スサノヲの次の子はクシナダの子ではありません。古事記には、それはアシナヅチの妹である女性との間にできた子だとしてあります。このような普通なら反道徳性の男女関係だと言われる様なことが平気で執り行われていたのです。なお、この彼女とスサノヲの間に生まれた子が、ご存じ
“大年神<オホトシノカミ>と宇迦之御魂神<ウガノミタマノカミ>”、
の二神です。
そして、クシナダの生んだただ一人の御子様である「八島士奴美神」が、その妻「刺国若比売」に生ませた神様が
“大国主命”
なのです。だから、スサノをから云うと孫に当たられる神です。なお、この部分の文章の読み方によっては、大国主命はスサノヲの五代後の神だと言う人もありますが、「孫に当たる」が正しい読み方だと思いますが???