大国主命のおとぎ話はこれにて終了しておりますが。古事記には、まだまだ、沢山の続き話しが載っております。時間がありますのでご存じとは思いますが、もう少々そのお話を書き綴っていきたいと思います。
さて、オホクニの兄弟は八十神<ヤソガミ>もいたのです。その兄弟(これを古事記では<ミアニ オト>と)たちは
“稲羽之八上比売<イナバノヤガミヒメ>”
を娶るために、その従者としてオホクニを連れて旅していたのです。だから、その兄弟達の荷物を全部
“負帒<フクロヲオホセ>”
させて旅します。だから、オホクニが兄たちの荷物が重く多いため、兄たちと歩調が合わず遅れて歩いていたのです。でも、多くにより一足速く着いた八十神達がその比売<ヒメ>に逢って「私と結婚してください」と云いいます。でも、彼女は、あの菟神<ウサギガミ>が言ったとおりにきっぱりと言い放ちます。
“将嫁大穴牟遅神<オホアナノムチノカミニ アハナ>”
「イエ、私はあなたたちとは結婚しません。オホクニと結婚します」と。これを聞いた兄たちは、驚くやら怒るやらです。そして相談して弟であるオホクニを殺してしまおうと決め、その手筈まで相談します。 計画的殺人行為です。あのスサノヲの孫たちです。そのDNAには、まだ、その心の奥底には「清明」な心ではない「悪態不止<アシキワザヤマズ>」心が残っていたのです。それがこの殺人計画に繋がっておるのです。