「邪魔者だ。オホクニを殺してしまえ」
と、80人の兄弟たちはその計略を練ります。「どうすればいいのだろうか???」珍案・妙案がでてきます。ここはオホクニの館のある出雲ではありません。伯岐国です。何をしても許され、しかも、誰も助ける人はいるはずもありません。
さて、その策略とは???
“赤猪在此山<コノヤマニ アカイ アルナリ>”
と、兄たちはオホクニに話しかけます。「赤猪が手間山にいる。」と言うのです。その猪を追い出すから、それを麓で打ち取れと言うのです。兄たちは、先に山に登り、猪に似た大石を真っ赤に焼いて、その石を転がし落とします。それをオホクニが焼けた大石だと知らないで、体で受け焼け死んでしまったのです。
ここで又、「ちゃっと待った。」です。・・・・・・・そんな真っ赤な大石なんだって、神様だって簡単に作れる筈がありません。もしかしたら、大山の噴火によって発生した火砕流か溶岩流に、たまたま、そこを通りかかった「オホクニ」が捲きこまれて死亡したのではないかと。・・・・・・・と、いうことは手間山は大山では???
こんなことが頭に浮かび来ます。それが古事記に書かれている話だ、言い伝えだとすればそれまでですが???どうでしょうか。「そんなに根掘り葉掘りせんでもええんじゃねえか」と言うお叱りは覚悟で書いております。