「おかあさん・・・」何時頃から使われてきたのでしょうかね。明治以降だと言う学者もおられますが???まあ、兎に角、此の言葉は特別な独特な響きを持っております。「慈母」とも云われますが何とも不思議な響きを持つ言葉です。原始の社会から人間だけではなくすべての動物に共通した愛<イツク>しみ感情が言い表わされているように感じられます。
今、私の部屋の窓から今年の春に誕生したからカラス3羽が未だに大声を上げて母親を呼んでいます。それに答えるような母親の声はそれまでの優しさ一点張りではありません。時には、その響きが強く何かを敏し聞かせる如くの大空に鳴り渡ります。しかし、すく後には、前の鳴き声よりも少しトーンを落として、何かをさとすが如くに優しい声に変わります。これこそ「おかあさん」の響きだろうと思って遠い昔の吾姿を重ねて聞き入っております。そのような時はすぐ移ろって再び窓の外は静寂に変わり。夏蝉がジニンジニンと喧しく騒ぎたてております。
この「おかあさん」はオホクニにもいます。なまえは
“刺国若比売<サシクニワカヒメ>”
ですこの神様、あまり話題に上りませんので覚えておられるお方は少ないと思いますので、彼女の名誉のため書いておきますので、是非、「記憶にありません」と云わないで、覚えてください。???????
さて、オホクニは転がり落ちてきた真っ赤な焼け石を、がばっと掴み、焼け死んでしまいます。この情報を、母親は、どうして知り得たのか分かりませんが・・・まさかスマホがあったんじゃあないと思いますが・・・即座に知ります。母は、歎き悲しむより先に、まず。考えます。
「どうしたら命を救えるか。」
とです。その答えは母親だからと思うのですがが、すぐ思い付くのです。そうだ今なら間に合うと思ったのでしょう、直ぐ、あの高天原にいらっしゃる
“神産巣日之命”
を訪ねます。