目の前に
“施綾帔。 解羅裙。脱紅衫。去緑袜”
の乙女が立っております。男「少府公」の心はどうなったのでしょうか???あなたならどうしますか。その時の男の心を
“心去無人制。情来不自禁”
と、書きております。「心<ココロ>」は人として備わっている道徳的な感情(良心)を云います。それに対して、「情<ココロ>」、本能的に自由に振舞う自制心のない感情を云います。ということは、そのような状況の中で、美しい裸体の前でです。男としての本能的な行動に出たと云う事をこの10字は表しております。
まず
”捕手紅褌”
です。「褌」は、今云う<フンドシ>には非ず。これを、<シタキ>と読ましております。前に「犢鼻褌<タフサキ>」について書いたのですが、女性は男性の用いたいわゆる「褌」は着けていなかったそうですので、腰巻ぐらいの物だとご想像いただければいいのではないかと思います。女性の最後に着けていた薄い紅の<シタモ>を捕り剥ぎます。すると目の前にいる女性はそれこそ全裸にです。そして、もう何も考えないで男は動物的な行動にでます。
“交脚緑被”
で、<アシヲ ミドリノ フスマニ マジエタリ>です。「二人の足が交わり」。そして・・・・